売りたい強気買い戻す ベアマーケット唯一の例外が日本 (2023.03.09)
4連騰。日経平均中陽線の引け。正念場を迎えた。プライムの騰落率124.51% 。明らかに過熱している。7日ダウ574ドル安を受けたもので、安寄り後切り返し引け後先物確り。ベアマーケット唯一の例外が日本になった。デフレ脱却を見越し世界のインフレに連動。取りも直さずPBR(株価純資産倍率)。1倍割れの水準訂正が主因。■■■■■(****)を筆頭にPBR0.90倍(1月0.78倍)まで戻した。■■■■(****)も追随し同1.01倍の水準。この上、9、10日に日銀政策決定会合、10日米雇用統計とメジャーSQ。来週14日米CPI、同15日同PPI(卸売物価指数)と小売売上高発表を控えPBR陳腐化。手詰まりが目に見えている。7日3空ならぬ陽線を引きダウと正反対。むしろ、ダウが昨年9月の「3空売り赤三兵買い」につかまりそうな気配。売りたい強気が買い戻すと買いたい弱気も梯子を外される始末。米金利上昇のほかウクライナ情勢長期化を巡って暴落説が根強い。外資系の間で強弱感が対立しゴールドマンの言い回しにもうかがえる。ソフトランディングの可能性が半年前より高まった。現在より困難な状況になる事実に備えが必要という。日本株がアウトパフォーム(ベンチマーク以上)しているのも事実で世界の動きと逆行。TOPIXが2月24日の日銀新総裁候補所信聴取から3月7日まで2.8%上昇。この間ストックス欧州600が0.6%、S&P500種0.4%に過ぎない。7日、植田和男氏(71)の出身地(静岡県牧之原市)近隣にある企業を取材。地元の期待も大きい。中学から高校、大学、留学先まで日銀総裁の器にふさわしい。元米財務長官サマーズ氏が植田氏を「日本のバーナンキ」と持ち上げ、同時期MIT(マサチューセッツ工科大)の大学院で学び、師匠もスタンレー・フィッシャー氏(79)と述べた。サマーズ氏やドラキ氏(前ECB総裁)も同窓で教え子。副総裁2人も適任とみられ日米にとって切り札。3月21~22日、5月2~3日のFOMCで1月の雇用統計を受けたFRBと市場の誤差が分かる。植田氏の所信聴取によると、私に課される使命は魔法のような特別な緩和策を考え実行することではない。判断を経済の動きに応じて誤らずにやることが最大の使命という。副総裁の任期3月19日までに本会議で採決され、衆参同意なら任命される。運勢もいい。2023年、うだつを上げる年。遅咲きの花。未知の世界に関心がある。何が起きても対応できるのがミソ。使命に燃えた顔つきになった。
日経平均先物によると、8日大証ミニ2万8555円(+0.46%)に対しラージ8550円、シカゴ8520円。現物より76円高い。ダウ先物3万2830ドル(-0.10%)。同26ドル安い。VIX恐怖指数19.95(+7.20%)、WTI原油先物77.26(-0.41%)。金先物1819(-0.05%)、ビットコイン円3,026,707(-0.84%)。
8日の日経平均135円高。大引け2万8444円。TOPIX2051 (+6)。プライムの出来高11億0600万株、売買代金2兆7200億円。値上がり1237(値下がり521)。10年債0.495%(-0.005)。米10年債3.968%(-0.007)。上海総合3238(-0.06%)、香港ハンセン20,051(-2.35%)、インドNifty17,754(+0.24%)、ロシアRTS951(-0.72%)。マザーズ773.82(+0.08%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。ベアマーケット唯一の例外が日本だ。(了凡)