市場に根強い暴落説 日本にとって光明をもたらすもの (2023.02.28)
週明け反落。日経平均小陽線の引け。5日線2万7397円を上回った。前週末米主要3指数が反落し先物2万7330円に鞘寄せ。売り一巡後下げ渋った。米政策金利上振れ懸念を受けたもので、プライムの値上がり1211(値下がり555)にのぼる。参院の日銀総裁候補所信聴取で「緩和メリットが副作用を上回る」旨の発言を好感。ハイテク売りをバリュー買いで吸収した。前週末S&P500種が昨年12月以降最大の下げ。さらに数回利上げし7月に停止するとの観測が背景にある。ブルームバーグによると、米学会・金融界のエコノミストがターミナルレート(最終到達点)5.5%に言及。6%以上耐えられないとの声も伝えられた。フォーブスによると、FRBの利上げが全体に行き渡るのに数年かかり、株と経済も今後数ヵ月で打撃を受ける。何より、イールドカーブが大きく逆転したまま。米景気後退を回避できる見方がある一方、過去50年すべて米国の不況に先行した逆回転が1980年代以降最も強まっている。こんな状況で不況を回避できた例もない。手遅れという。インフレ退治にしゃかりきなFRB議長が30年前バブル退治に奔走した平成の鬼平に酷似。ダウ平均が90年代序盤の日経平均にそっくりだ。違うのが昨年11月以降の円高。同12月20日10年債の許容変動幅を上下0.25%から0.50%に拡大し円高を容認。デフレからインフレに向け舵を切った。以来、物価が41年ぶり4%上昇し貯蓄ネガティブ。投資、消費ポジティブに変わった。エミン氏によると、「日本の資産が動き出す手前にきている」という。インフレが進み景気悪化につながるためで中国リスク、人手不足、グリーン革命などコスト上昇に拍車。インフレが賃金上昇に跳ね返る見通し。これらを先取りしたのが2021年9月の日経平均3万0796円。ドル建て最高値を更新し、30年にわたるデフレを抜け出すアドバルーンになった。前日述べた米国株売り日本株買いの手掛かり。昨年9月に出た三空売り、赤三兵買いパート2の解然り。3月にも理外の理。なければ4~6月、7~9月ふるいと述べた。外資が追い証を迫られ売ってきたら買うまで。3月9、10日の日銀政策決定会合、春闘ヤマ場の同14~16日ともに変化日。1929年大恐慌の引き金になった16日が暗黒の木曜日といわれる。市岡氏の太陽黒点説(約11年)を加味すると、2020年から31年まで日本にとって幸運。伊勢の遷宮と重なるもので、■■(****)のアップデートが脳裏に浮かんだ。
日経平均先物によると、27日大証ミニ2万7500円(+0.33%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より76円高い。ダウ先物3万2978ドル。同161ドル高い。VIX恐怖指数21.61(+2.22%)、WTI原油先物76.02(-0.39%)。金物1817(+0.04%)、ビットコイン円3,195,831(-0.48%)。今後ビットコインも黄金の10年といわれる。
27日の日経平均29円安。大引け2万7423円。TOPIX1992(+4)。プライムの出来高9億8800万株、売買代金2兆2900億円。10年債0.500%変わらず。米10年債3.953%(+0.010)。上海総合3258(-0.28%)、香港ハンセン19,943(-0.33%)、インドNifty17,392(-0.42%)、ロシアRTS 930(+1.83%)。マザーズ736.23(-1.68%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。市場に根強い暴落説。日本にとって光明をもたらすものだ。(了凡)