証券ビュー

アンコール伊勢町

迫ってきたデフレ脱却 ベアマーケット唯一の例外が日本 (2023.01.17)

 週明け続落。日経平均小陰線の引け。一段と見送られた。16日NY休場(米キング牧師生誕記念)を受けたもので、持ち高調整売りが主因。7ヵ月ぶりのドル安円高となり企業業績悪化懸念が広がった。プライムの値上がり458(値下がり1322)に過ぎない。10年越し日銀の「異次元緩和」が転機を迎え、17~18日政策決定会合目前。16~20日ダボス会議、21日から中国の春節7連休、31日~2月1日FOMCを控えブラックアウト。引け後、先物が小反発した。新発10年債が2営業日連続0.50%を上回ったものの上限に戻している。13日、自民党世耕参院幹事長の発言が注目された。国内の潜在成長力が伸びていない中で緩和継続重要。上下0.25%から0.5%程度に拡大した現状を追認。イールドカーブを正常に戻すためでアベノミクス完成に向けた努力とエールを送った。依然デフレマインド解消に程遠く、賃金が上がり期待インフレ率上昇に伴って消費も回復するという。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間設備投資を喚起する成長戦略がアベノミクス3本の矢。春闘を前に「今こそデフレ脱却」の正念場という。いい得て妙だ。前日紹介した嶋中氏の強気説も設備投資がことごとく景気拡大をもたらすもので、22年7~9月期から拡大が始まった。27年1~3月期まで4.75年が持続期間。同氏いわく明治以来6回目のゴールデン・サイクルに相当し、短・中・長・超長期すべて該当する好循環。キッチン(在庫)・ジュグラー(設備)・クズネッツ(建設)・コンドラチェフ(インフラ)サイクルに相当し、コロナ禍とウクライナ危機(停戦または休戦)収束後に本格化。これから5年様変わりといわれ、84年周期のホロスコープ(天体配置図)、20年周期で知られる伊勢の遷宮(金座=かねのくら)にも共通項がうかがえる。シュンペーター(1883~1950)が創造的破壊の中でキッチン・ジュグラー・コンドラチェフ三つのサイクルすべて下がった時大不況になったという。今回クズネッツが加わり四つのサイクルすべて上がった時どうなるか。嶋中氏は、2014年4月消費税が8%に上がった時首相官邸で「ゴールデン・サイクル論」を披露。元総理に「これいいね」といわれ、国際会議やそちこち講演の中で紹介されたという。世耕氏のほか菅氏も乗り気で1~3月期、4~6月期正念場が続く。ブルームバーグによると、過去最大級のベアマーケットラリー。唯一の例外が日本。シュンペーターのイノベーション理論によってアップデート。防衛予算2%をきっかけに■■■■(****)をはじめ主力製造業が巻き返しに入った。
 日経平均先物によると、16日大証ミニ2万5830円(+0.23%)に対しラージ同、シカゴ5840円。現物より18円高い。ダウ先物3万4369ドル(-0.14%)。同66ドル高い。VIX恐怖指数19.51(+3.61%)、WTI原油先物79.45(-0.82%)。金先物1920(-0.08%)、ビットコイン円2,682,830(+0.31%)。
 16日の日経平均297円安。大引け2万5822円。TOPIX1886(-16)。プライムの出来高11億4000万株、売買代金2兆5500億円。10年債0.500%変わらず。米10年債3.503%(+0.073)。上海総合3227(+1.01%)、香港ハンセン21,746(+0.04%)、インドNifty17,894(-0.34%)、ロシアRTS1022(+1.15%)。マザーズ725.83(-1.49%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。デフレ脱却が迫ってきた。(了凡)