ロシアと西側共倒れ 銀も金も玉も何せむに優れる宝 (2023.01.11)
週明け続伸。日経平均十字足の引け。後場一進一退だ。12日米CPI(昨年12月)発表を控えているためで、16~20日ダボス会議(グレート・リセット)も新たな材料。8日ブラジル議会が襲撃され、2年前米議会襲撃事件と共通項がうかがえる。NY金先物が8ヵ月ぶり高値をつけた。ウクライナ危機がもたらす世界の破局を打診するもので、前週末雇用統計を受けた米引き締め長期化懸念後退など説明にならない。市岡氏によると、一般にロシア劣勢が伝えられる一方、ルーブルが対ドル・ユーロでも堅調で西側の報道と矛盾する。半年前のデータになるが、ロシアはインフレや資源・食料供給懸念が台頭する中で自給自足体制を構築。外貨準備世界5位、ウクライナ危機以前に米国債売却。外貨準備の2割超金。経常収支が常に黒字で政府債務残高もGDPの17%に過ぎない。巨額の債務が西側最大の弱点。石油や穀物などロシアとの交易が途絶え物価急騰。金利も上昇し株価暴落の危機。欧州大手銀が昨年2月高値から3~4割下落し豪州同半値以下だ。ロシアの株価や為替が侵攻直後暴落したものの、最近双方持ち直し、ルーブルのレート対ユーロじり高。市場はウクライナ戦争の勝者をロシア、敗者を西側と判断している。昨年6月ロシアが提唱した「新G8」もバカにならない。制裁下、サンクトペテルブルグで第25回国際経済フォーラムが開かれ127ヵ国参加。ロシアをはじめ中国、インド、インドネシア、ブラジル、トルコ、メキシコ、イランを軸足にスクラム強化。G7に対抗する見通し。首相が9日渡仏し、マクロン大統領と安保協力を通じて2プラス2(外務・防衛担当閣僚協議)を今年前半に繰り上げるのもわかる。近く新G8にサウジも参加する予定という。国内で1981年から40年以上金利が下がり、10日発表された東京の消費者物価(生鮮食品除くコアCPI)が40年8ヵ月ぶり4%台。エネルギーや食品に限らず幅広い分野で広がり始めた。来年以降ラーメン2000円ならおにぎり500円もあり得る。低金利前提の住宅ローン然り。非常識な変化が定着する見通し。相手がインフレとなり貴金属よし。米国で1860年代と1930~40年代に約80年周期で金が急騰。2020年代出番とみられる。1970年代の高値に程遠い銀や小麦も待ったなし。自然銀(Ag)の場合、金採掘の副産物といわれ精錬が必要。国内で石見と生野が有名で山上憶良(やまのうえのおくら)が「銀(しろがね)も金(くろがね)も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」と万葉集にある。関係分の■■■■■■(****)よし。在位60年記念金貨上振れ。日本は、銀や金より子宝がミソだ。
日経平均先物によると、10日大証ミニ2万6120円(-0.15%)に対しラージ同、シカゴ6140円。現物より36円安い。ダウ先物3万3576ドル(-0.28%)。同57ドル高い。VIX恐怖指数22.10(+4.59%)、WTI原油先物74.97(+0.46%)。金先物1879(+0.10%)、ビットコイン円2,284,250(+0.81%)。
10日の日経平均201円高。大引け2万6175円。TOPIX1880(+5)。プライムの出来高11億1100万
株、売買代金2兆7500億円。値上がり955(値下り809)。10年債0.500%変わらず。米10年債3.549%(+0.017)。上海総合3169(-0.21%)、香港ハンセン21,331(-0.27%)、インドNifty17,914(-1.03%)、ロシアRTS975(-0.20%)。マザーズ731.41(+1.52%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。ロシアと西側共倒れが落ちだ。(了凡)