グレート・リセット 16~20日注目されるダボス会議 (2023.01.10)
前週末続伸。日経平均中陽線の引け。3連休を前に買い戻しだ。6日ダウ700ドル高(5日同339ドル安)に明らか。直近米ISM製造業景況指数、同FOMC議事要旨、同雇用統計など取り留めなし。25日線2万7049円との下方乖離が-3.98%に縮小し売られ過ぎの買い戻し。海運や半導体、個別に乖離-5%以上の銘柄が値を戻した。12日米CPI(昨年12月)発表も取り沙汰され一喜一憂。これまで広く受け入れられたメディアの解説に間違いが多いという。米国のインフレがピークに達してもFRBが金融引き締め一辺倒。さらに下落の可能性ある。市場も大半織り込んでおり、最も顕著な兆候に短期債が長期債の金利を上回るイールドカーブ逆転。1960年代以降、間もなくやってくるリセッション(景気後退)の信頼できる先行指標になった。にも拘らず、専門家の予想より遥か先に発生する見通し。米景気が落ち込んでもインフレのため金利を高い水準に置かざるを得ないためだ。日本の場合、米国の小判鮫といわれ、良きも悪しきも一線を画した存在。1990年代のバブル崩壊と対極の関係にある。「平成の鬼平」が米国にも登場し、米国のイールドカーブ解消までドルの緊急避難先になりそうだ。世界のインフレに連動するとみられ、来年以降ラーメン一杯2000円も考えられる。天候異変を含め小麦粉の急騰が主因といわれ、失われた30年外食市場で伸び切っただけに反動も大きい。愛知県豊田市で耳にした寿司屋のネタも面白い。バブル当時100軒をピークに現在30。残存者利益が3倍以上になった。回転寿司にやられっ放しだが、最近インフレで材料が高騰し市場縮小。職人も頭打ちだけに回転寿司が止まると流れが変わりそうだ。世界や国内、どの業界も成功体験が限界に達し、残ったところで残存者利益をモノにする時代。米中や欧州も借金で世界を掻きまわしコロナとウクライナにつかまった。日本は豊田市の寿司屋と同様にデフレ30年持ち堪え、円安を呼び水に製造業が国内回帰。記録的な設備投資で世界の残存者利益にあやかる見込みだ。蛇足だが、リニア名古屋開業で関西の経済機能が名古屋に移転。これに伴い、北陸新幹線も小浜ルートを練り直し長浜ルートに変更。安価で伸びしろのある名古屋が大阪に代わり日本第2の都市になるため、リニア名古屋で打ち止めという。6日、FDA(米食品医薬品局)が関係分の■■■■(****)と米バイオジェンの「レカネマブ」(アルツハイマー治療薬)を承認した。16~20日ダボス会議が注目される。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万6165円(+0.91%)に対しラージ6170円、シカゴ6140円。現物より166円高い。ダウ先物3万3763ドル(+2.10%)。同132ドル高い。VIX恐怖指数21.13(-5.92%)、WTI原油先物73.73(+0.08%)。金先物1870(+1.62%)、ビットコイン円2,239,676(-014%)。
6日の日経平均153円高。大引け2万5973円。TOPIX1875(+6)。プライムの出来高10億7300万株、売買代金2兆5000億円。値上がり1054(値下がり696)。10年債0.500%変わらず。米10年債3.553%(-0.157)。上海総合3157(+0.08%)、香港ハンセン20,991(-0.29%)、インドNifty17,859(-0.74%)、ロシアRTS942(+0.20%)。マザーズ720.48(+0.93%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。グレート・リセットがダボス会議のテーマといわれる。(了凡)