やってくる黄金の10年 スイスを出し抜いて一人勝ちも (2023.01.06)
反発。日経平均小陰線の引け。買い戻し一巡後伸び悩んだ。4日米主要3指数反発によるものでポジション調整。25日線2万7129円との乖離-4.82%に縮小。自律反発とみられる。前日12%安のテスラ5%高。アマゾンのレイオフ1万8000人(1%強)が伝えられ、FOMC議事要旨(12月)でインフレリスクに言及。早期利下げを否定する内容となり売り買い交錯した。5日、国内の10年債入札。8年ぶり0.5%(従来0.2%)に引き上げられ動揺なし。米ISM製造業景況指数が11、12月50を割り込んだだけに比較的確り。今年前半ネガティブな見通しが大半で裏目に出る公算もある。米西海岸でハイテク大手がリストラに踏み切る一方、製造業の人手不足が目立ちインフレに拍車。同東海岸ウォール街で金融取引が不振を極め投資先を物色している模様。世界レベルでインフレ高進が懸念される中、スイスと日本が3%程度のインフレに収まり金融のリゾートという。日本の場合、10年越しリフレでデフレ脱却。昨年12月20日、10年債の許容変動幅を上下0.25%から0.50%に拡大しジェノバ並み。マイナス金利を解除しても欧米にひきかえ緩和余地が大きい。このため、スイスを出し抜いて一人勝ちも考えられる。万一、ジェノバ並みなら数年後5、6%になり、株といわずテンバガー続出。世界の人口が昨年秋80億を突破し、2050年100億といわれるご時世で記録的なバブルも視野にある。米中のほか欧州やロシアも消去法で見送られ、30年デフレとコロナ禍・ウクライナ危機にも3%前後の失業率で持ち堪えた経緯。この上、製造業の国内回帰とインバウンドが本格化すると本物。何より、米価が中国より安い。あらゆるものが割安で水準訂正に動き出したばかり。メディアの一部が金利上昇と円安を理由に日本政府破産説を唱えるが、実際に破産したところで国債相場が暴落しドルが暴騰する仕組み。巨額の外貨準備を高値で売り、暴落した既発債を買い戻せばよし。たちまち無借金になるという。歯の浮くような話だが、昨年来トルコやアルゼンチンの株が急騰し、ニッケルに米・石油、日本の銀行株も含め水準訂正頻り。海外のインフレによるものだ。1986年当時、日本人が95%以上日本株を保有していたものの現在70%割れ。いつになると日本株を買うのか。日本は地球上最大の債権国で個人金融資産2005兆円(昨年9月末)。30年前、日本のバブル崩壊で米国に渡ったマネーが戻ってくる。米国も中国・ロシアの現状変更に対し日本が不可欠になった。
日経平均先物によると、5日大証ミニ2万5790円(+0.04%)に対しラージ同、シカゴ5785円。現物より36円安い。ダウ先物3万3423ドル(+0.02%)。同153ドル高い。VIX恐怖指数22.06(-3.67%)。WTI原油先物74.50(+2.28%)。金先物1851(-0.40%)、ビットコイン円2,232,877(+0.19%)。
5日の日経平均103円高。大引け2万5820円。TOPIX1868変わらず。プライムの出来高11億2800万株、売買代金2兆5800億円。値上がり662(値下がり1114)。10年債0.420%(-0.035)。米10年債3.694%(+0.004)。上海総合3155(+1.01%)、香港ハンセン21,052(+1.25%)、インドNifty17,992(-0.28%)、ロシアRTS945(-0.43%)。マザーズ713.83(+0.20%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。黄金の10年がやってくる。(了凡)