日銀が動いた分明るい 日本を勝ち組にする根本的な理由 (2022.12.21)
4日連続安。日経平均大陰線の引け。5日線2万7508円、25日線2万7877円のほか、一目均衡表の雲下限2万7052円も下回った。日銀が20日の政策決定会合で10年債の許容変動幅を上下0.25%から0.50%に拡大。実質、利上げに踏み切ったのが主因。来年1~3月アベノミクス巻き戻しが繰り上がったものでサプライズ。9月末国債発行残高1066兆円のうち、日銀が536兆円保有し50.26%。2012年末第2次安倍内閣発足後11.48%から4倍超となり、テーパリング(量的緩和縮小)のシグナル。利上げではないという。ロイターが「緩和の持続性を高め物価目標の実現を目指すもの」(官房長官)とよいしょ。12日英エコノミスト誌によると、金利が上昇し資本供給が減る時代を迎え、チープマネー(低利資金)が終わりを迎えたと手厳しい。米主要企業で構成されるS&P500種は最安値まで下落率が25%に達し時価総額10兆ドル超失った。通常逃避先の国債も打撃を受け1949年以来最悪。米国株6割、米国債4割で運用した場合1937年以来どの年より打撃が大きい。一方、住宅価格が世界中で下落。仮想通貨は暴落しゴールド輝かず。国際商品高騰も戦争のせい。ここまで大きなショックになったのは投資家が低インフレに慣れ切ったため。07~09年リーマン危機後、各国中銀が景気回復にしゃかりき。金利が下がり低水準で推移すると資産価格が急騰し強気相場が定着した。S&P500種は09年安値から21年高値まで7倍になった。直近、米国人なら単に朝食のハムエッグスが最上のディナーと笑わせる。日本経済が徐々に「勝ち組」といわれるようになった最も大きな根本的な理由が面白い。欧米諸国が金融でマネーを膨らませ経済成長してきたのに対し、日本に限って金融の健全性を保ったまま前途を模索してきたという。アベノミクスの看板政策として日銀が異次元の緩和10年。想定した結果が出ないというなら、「失われた30年」の落とし前をつけるのが来年から3年。改めて事実を検証し維新、敗戦に続く3度目のチャンスをモノにする旨述べた。日本人自ら覚悟が必要で来年うさぎよりかめの要領。統一地方選やG7サミットにかけて反転が見込まれる。23年に「80年周期」の混乱が本格化すれば、日本にとってペリー来航以来幕末、維新を踏まえ日清・日露など大国を破ったエネルギーが沸々わいてくる。■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)を軸足に■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など揃い踏み。このメンバーと一緒なら負ける気がしない。
日経平均先物によると、20日大証ミニ2万6558円(+0.11%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より18円安い。ダウ先物3万2991ドル(+0.05%)。同235ドル高い。VIX恐怖指数22.54(-0.35%)、WTI原油先物75.91(+0.70%)。金先物1815(+1.01%)、ビットコイン円2,226,961(-1.09%)。
20日の日経平均669円安。大引け2万6568円。TOPIX1905(-29)。プライムの出来高18億4300万株、売買代金4兆0700億円。値上がり205(値下がり1612)。10年債0.395%(+0.145)。米10年債3.669%(+0.084)。上海総合3073(-1.07%)、香港ハンセン19,094(-1.33%)、インドNifty18,385(-0.19%)、ロシアRTS964(-2.72%)。マザーズ726.83(-4.71%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。周回遅れであれ、日銀が動いた分先が明るくなった。(了凡)