日本株が一歩抜け出す 来年から上昇サイクル続く見通し (2022.12.19)
前週末大幅続落。日経平均中陰線の引け。75日線2万7529円、26週線2万7512円を下回った。15、16日米欧中銀の政策決定を受け世界株安につながったため。Xマス休暇を控え手仕舞い売りも出た。FRB議長のインフレに対する見方が市場と大きくが食い違うという。16日入手した情報によると、エネルギーや自動車、住宅など消費者物価が減速する中で投資家はインフレに楽観的になろうとしているが、FRBにその気配がない。14日政策金利を0.5%引き上げた後、同議長と同僚たちは痛みの伴う長期的な戦いを覚悟した経済・金利見通しを提示。前回の見通しを発表した9月に現在4.4%のFFレートが来年4.6%でピークと予想。その後11月の会合でさらに上昇する必要があると警告。ところが、数日後米労働省が発表した10月のCPIは驚くほど上昇幅が低く株価高騰。債券イールドが下落した。前週末また雷が落ちたという。11月の米CPIが予想より低かったためだ。同議長にとって高すぎるインフレが2年に及び高インフレが根づいた。除去するのに痛みが伴うとも受け取れる。これに15日ECB理事会後総裁発言要旨が畳みかけた。ロイターによると、0.5%引き上げを決定し4会合連続。次回さらに0.5%。その次、それ以降も利上げが予想される。転換でなく減速でもない。長期戦に突入した。地政学的な不確実性が続く中で世界経済減速との認識を明らかにした。これでは、30年前日本のバブル崩壊に直面した日銀が総量規制を実施。特金を解体し金利をどんどん引き上げ30年デフレに追い込んだ当時「平成の鬼平」と変わりない。市場でFRBが大きな間違いを犯すとの見方がくすぶっていた。振り返ると、9月13日「三空売り赤三兵買い」で紹介。幸か不幸か「日本が駆け込み寺」と述べた。後日譚もあり、■■■■■(****)のチャートに一日の長。2025年に野村証券本店建て替えと同地区の整備完了。28年、兜神社と東証が150周年を迎えるためだ。20年に1度式年遷宮のジンクスもある。13年に米座(こめのくら)から金座(かねのくら)に移り33年まで日本株の上昇サイクルが続く見通し。来年から後半10年に相当し、1983~93年に匹敵する旨再三お伝えした。来年から3年、改めて事実を検証し維新、敗戦に続く3度目のチャンスを吟味できるはずだ。何を勘違いしたか大手メディアの記者が取り乱し、日本株に「第3の敗戦」の影。世界不況で売り加速かと突き放した。12月に入り連日素晴らしい「私の履歴書」を開陳してくれるリカルド・ムーティ氏(81)に申し訳ない。これから日の丸半導体の巻き返しが始まる。戦後、日本が歩んだ道に間違いないと思えばこそだ。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7280円(-0.69%)に対しラージ同、シカゴ7265円。現物より262円安い。ダウ先物3万2862ドル(-1.05%)。同58ドル安い。VIX恐怖指数22.62(-0.92%)、WTI原油先物74.50(-2.12%)。金先物1803(+0.85%)、ビットコイン円2,292,333(+0.60%)。
16日の日経平均524円安。大引け2万7527円。TOPIX1950(-23)。プライムの出来高13億8400万株、売買代金3兆4200億円。値上がり290(値下がり1493)。10年債0.250%。米10年債3.482%(+0.033)。上海総合3167(-0.02%)、香港ハンセン19.450(+0.42%)、インドNifty18,269(-0.79%)、ロシアRTS1038(-0.32%)。マザーズ774.83(-1.48%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など。日本株が一歩抜け出すはずだ。(了凡)