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日米とっておきの材料 14日から日の丸半導体巻き返し (2022.12.16)

 3日ぶり反落。日経平均小陽線の引け。5日線2万7981円と25日線2万7971円がゴールデンクロスした。思わせぶりな時間稼ぎ。13日米C’PI、14日同FOMCもセレモニーとみられ、FRB自ら株安の芽を摘んでいる。まだ引き締めが十分でない。5%超の高金利が23年いっぱい続くと述べのらりくらり。サプライズがないため拍子抜けした。米CPIが7.1%(11月)にとどまったのは原油の急落が主因であり、インフレや雇用、利上げなど米リセッションに程遠い。米国は好景気を謳歌している。ところが、ある調査によると世界の企業経営者3000人のうち4分の3が世界レベルの変化で破壊に直面している。約70%自分たちの仕事が危険にさらされ、今後3年で変更を迫られるという。ウクライナ危機、AIの台頭、コロナなどショックを吸収できずに動揺。脱グローバル化に対応するため、自分たちのサプライチェーン再構築に取り組み始めた。現在のビジネスリーダーは安全性を期待し、長期的な見通し可能というのがノーマルだった世界。21世紀の早い時期「グレート・モデレーション」(大いなる中庸)というキャッチフレーズも人気。低インフレで成長が安定しており、景気循環がほとんどなくなってしまったというアイデア。しかし、08年以降状況一変。グローバリゼーション、自由・民主・資本主義すべて批判の対象となり歴史が後退。人類は自分たちが育った環境をノーマルと考え、他の環境を認めない。我々はいずれ過去の安定に戻るというがそうもいかない。重要なのは戦争がもたらした破壊。多大なコスト要因になり、どちらが勝っても「待っている混沌」と述べた、しかし、一部にチャンスを提供することを歴史が示している。例えば、第2次大戦が硬直化した日本社会を叩き壊した時■■■■(****)が誕生した。米国は欧州崩壊を受けて世界の工業生産支配に成功している。その点、14日開幕(16日まで)した「日の丸半導体の巻き返し」が第2弾。■■■■■■(****)や■■■■(****)、■■■(****)など日本企業8社が次世代半導体国産化を目指す「ラピダス」を立ち上げ、IBMと組んで5年先をめどに「2ナノ」量産化に舵を切った。IBMは昨年5月、世界で初めて「2ナノ」半導体の試作に成功している。■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)8社計73億円出資。経産省700億円支援というが、何兆円かかろうと日の丸半導体の巻き返しなしに収まらない。23年から10年「経済の拡大」が見込まれ起死回生。日米とっておきの材料になった。
 日経平均先物によると、15日大証ミニ2万7870円(-0.34%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より182円安い。ダウ先物3万3760ドル(-0.69%)。同206ドル安い。VIX恐怖指数21.52(-4.57%)、WTI原油先物77.36(+0.10%)。金先物1788(-1.65%)、ビットコイン円2,423,153(+0.46%)。
 15日の日経平均104円安。大引け2万8051円。TOPIX1973(-3)。プライムの出来高9億1300万株、売買代金2兆2400億円。値上がり908(値下がり825)。10年債0.250%。米10年債3.484%(+0.001)。上海総合3168(-0.25%)、香港ハンセン19,368(-1.55%)、インドNifty18,414(-1.32%)、ロシアRTS1043(-1.64%)。マザーズ786.44(-0.64%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。14日から日の丸半導体巻き返しが第2弾に相当する。(了凡)