ポジション調整半ば トルコが米中ロ調停に打ってつけ (2022.12.01)
4日連続安。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。日本時間12月1日未明、FRB議長講演を控えポジション調整半ば。どう反応するか踏ん切りがつかない。引け後、先物が持ち直した。上海総合3151(+0.05%)、香港ハンセン18,597(+2.16%)、ダウ先物3万3924ドル(+0.20%)など手掛かり。腫れ物に触る地合いだ。この日、MSCIの指数入れ替えに伴いプライムの出来高16億6400万株、売買代金4兆1500億円の大商い。25日線2万7791円を下値に売り一巡とみられる。10月をピークに世界のインフレが峠を越したものの、FRBが利下げに舵を切ったのでなく、金利高止まりリスクが続く旨の戻り。この上、2日米雇用統計(11月)、同13日米CPI(同)、同14日FOMC待ち。統計自体が遅行指標とあって前に進まない。11月の中国製造業PMI48.0(10月49.2)、10月の国内鉱工業生産95.9(9月98.5)然り。米消費者信頼感指数によると、現況・期待指数揃って前月から低下し逆らっても意味がない。値幅より日柄整理と考えられる。直近、中国GDP全体の約4分の1がロックダウンの影響を受け、これまで上海が封鎖された4月の21%を上回るという。カタールのW杯にしても、ホテル想定外でガラガラ。期間中120万人の観客を見込んだ不動産関連市場に打撃。10月初めドーハで一晩1200ドル(2ベッドルーム)が大会1週間前250ドルに値下がりした。人口245万人(カタール30万人)。ドバイ対岸、クウェート南東に位置し世界一のLNG生産国。W杯に向けてスタジアム、地下鉄、ホテル、道路、住宅など至るところで建設が進み後の祭り。UAE(アラブ首長国連邦)、サウジ等周辺国と断交長期化にLNG相場値下がりで踏んだり蹴ったりだ。その点、トルコに存在感。オスマン帝国(1299~1922)の再来といわれる。人口8400万人。ユーラシア大陸の真ん中で中国やロシアと同格のメジャーになった。NATO加盟国で兵力65万人を擁しトップ。03年就任したエルドアン大統領(68)が免疫力抜群でタフだけに米中やロシア調停に打ってつけだ。トルコと日本が1890年トルコ船遭難事件(エルトゥールル号)で旧知。オスマン帝国から派遣された船が600人超特使を乗せて帰路和歌山県串本沖合で台風のため投げ出され、うち69人が日本挙げて懸命な救助活動で命拾い。以来130年友好関係が続いている。
日経平均先物によると、11月30日大証ミニ2万8080円(+0.14%)に対しラージ同、シカゴ8070円。現物より101円高い。VIX恐怖指数22.08(-0.59/%)、WTI原油先物80.00(+2.30%)。金先物1775(+1.55%)、ビットコイン円2,348,336(+2.72%)。
同30日の日経平均58円安。大引け2万7968円。TOPIX1985(-7)。値上がり488(値下がり1287)。10年債0.250%変わらず。米10年債3.731%(-0.021)。インドNifty18,758(+0.75%)、ロシアRTS1129(+0.06%)。マザーズ793.51(-1.22%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。FSB(ロシア連邦保安庁)の内部告発者によると、ロシアは21年8月ウクライナでなく日本侵攻を検討。狂ったように戦争を望んでいたという。(了凡)