習氏3選で日本の出番 取りも直さず日経平均がリード (2022.11.30)
3日連続安。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。28日ダウ497ドル安を受けたもので、29日上海総合3149(+2.31%)、同香港ハンセン18,204(+5.24%)のはざま。中国のゼロコロナ抗議行動や新規感染者拡大に伴う景気低迷長期化。米国のインフレピークアウトと金利高止まりリスクなど当局の対応に一喜一憂。引け後、先物も小甘い。売ると上がり買うと下がるため双方譲れない。25日線2万7751円、75日線2万7655円が下値の目安という。26日投開票された台湾の統一地方選。与党が完敗し蔡英文党首がトップを辞任したが、蒋介石のひ孫(野党・国民党の蒋万安氏=43)が台湾の中心都市台北市長に当選し次期総統候補。蔡氏が中国と袂を分かつ意向に対し蒋氏は現状を容認する意向で台湾加権14,709(+1.05%)にも明らか。中国の台湾侵攻後退を示唆しており、24年の次期総統選で固まる見通し。中国の暴動を天安門事件(1989)以来というが、第1次(1976)を含め毛沢東末期民主化を求め立ち上がった大衆の抵抗によるもので根が深い。1960年代後半始まった文化大革命に際し、正規の教育機会を奪われ混乱に明け暮れた世代が習近平氏(69)をはじめ大半60代の共産党指導部。過去30年、米国の梃入れで生活水準が向上する一方、自由・民主化を拒み計画経済に舵を切った。革命期間中(1966~76)まともに勉強していない世代が党幹部なり、衣食足りた状態から「共同富裕」を打ち出し自滅の道をたどり始めた。同指導部が党の存続を優先し経済官僚を中枢から排除。独善的な政策で朝貢文化を受け継いだ。ロシアも似た経緯にあり、2月の開戦直後ウクライナ攻略に失敗し事実上お手上げの状態。中国とロシアが計画経済に戻るわけで日本にとって「天佑」という。内政や外交、軍事にも連続性のない中国指導部が10月再任されバブル崩壊の跡始末。1898年、清朝末期に似ているという。戦後あらゆるレベルで成功体験が踏襲され神通力を失った。文化大革命で10、20年教育を棒に振った世代が指導部に居座っている。コロナ3年の空白もそうだ。混乱を真に受けてうつつを抜かすと、最期まで時代に取り残される。受け売りだが、1930年代の大恐慌当時立ち上げたばかりの旧ソ連経済。一時躍進し世界の耳目を集めた。しかし、スターリンの弾圧と硬直化した経済により1991~92年6000%インフレで互解。むしろ、3選を禁じた習氏再任で日本の出番。取りも直さず、日経平均がリードすると考えられる。
日経平均先物によると、29日大証ミニ2万8050円(-0.04%)に対しラージ8040円、シカゴ同。現物より22円高くなった。ダウ先物3万3904ドル(+0.10%)。同55ドル高だ。VIX恐怖指数22.13(+7.95%)、WTI原油先物79.03(+2.32%)。金先物1753(+0.74%)、ビットコイン円2,287,785(+1.58%)。
29日の日経平均134円安。大引け2万8027円。TOPIX1992(-11)。プライムの出来高11億5600万株、売買代金2兆7200億円。値上がり509(値下がり1246)。10年債0.250%変わらず。米10年債3.661%(-0.030)。インドNifty18,618(+0.30%)、ロシアRTS1127(+0.45%)。マザーズ803.22(+0.26%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■(****)に注目する向きがある。(了凡)