証券ビュー

アンコール伊勢町

生まれ変わるチャンス 戦後日本が歩んだ道に間違いない (2022.11.28)

 前週末4日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。後場膠着状態だ。外資の買い戻しが一巡したとみられ、5日線2万8125円を上向きに200日線2万7189円と75日線2万7659円横ばい。先物小確り。長期金利上昇を見越して大手銀が買われた。しかし、英国で住宅関連、米国でもダウ輸送株平均が売られ手詰まり。米感謝祭明け25日「ブラックフライデー」を境に消費低迷の噂しきり。経済正常化に伴い需給が悪化している。FOMC議事要旨を通じて米金利上昇一服を織り込み、12月2日米雇用統計、同13日米CPI発表(11月)で仕切り直し。遅行指標の統計にこだわる悠長なFRBに政策批判が根強い。ワシントン州でGAFAMのレイオフが急増し米経済総崩れの兆候が懸念される一方、NY州でウォール街もポジション調整を余儀なくされ売り買い対立。どちらも譲れないためだ。GAFAMといえば、21年暮れ時価総額10兆ドル(当時1300兆円)となり、僅か5社で東証一部全体を上回った。7~9月期決算発表で全社下方修正を迫られ軒並み大幅安。アマゾンの場合、営業50%減益のほか10~12月期も予想を下回り個人消費悪化の見込み。時間外取引で一時20%安になった。1989年暮れ、日本のバブルでNTT(9432)をはじめ大手銀4行で世界のトップ5を独占したのと同じ構図。バブル崩壊後、兜町も30年ダウンサイジング。2013年から10年がかりで反転の足場を固めた。これが33年遷宮「金座」(かねのくら)を巡る前半。来年から後半10年に相当し、数年後日経平均5万円と述べた。米国株売り日本株買い真骨頂。日米90年代と逆の目が出るはずだ。その点、民主化を諦めた中国とロシアが計画経済に舵を切り、日本にとって「天祐」といわれる。10年を待たず経済の時代本格化。中央集権や権威主義と一線を画し、自由と民主主義による安心・安全・安定が基本。いわく、国連憲章を無視して他国の領土を武力で奪おうとする国が常任理事国のままでいいはずがない。世界の所得分布が過去30年で産業革命以来最大の変化。1988年まで底をはっていた中国都市部の家計が現在世界の平均値を超える一方、先を越されたインドやアフリカがどん底でもがいている。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の故ボーゲル教授。GDPで中国に抜かれてもいい。日本人の生活は米国人を抜いた。ボストンの地下鉄が途上国の様相を呈し中産階級以下で日本の方が上という。事実、ドイツや日本は米国が巨大な市場を開放し安全を保障するから要求を受け入れる。戦後「復興」を目指し日本が歩んだ道に間違いないという。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万8365円(+0.14%)に対しラージ8360円、シカゴ8340円。現物より57円高い。ダウ先物3万4356ドル(+0.42%)。同9ドル高い。VIX恐怖指数20.50(+0.39%)、WTI原油先物76.55(-1.78%)。金先物1755(+0.54%)、ビットコイン円2,321,661(+0.71%)。
 25日の日経平均100円安。大引け2万8283円。TOPIX2018変わらず。プライムの出来高9億9900万株、売買代金2兆3700億円。値上がり1019(値下がり728)。10年債0.250%(+0.005)。米10年債3.701%(+0.003)。上海総合3101(+0.40%)、香港ハンセン17,573(-0.49%)、インドNifty18,512(+0.16%)、ロシアRTS1141(-0.45%)。マザーズ799.62(+0.38%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。台湾の蔡英文総統が与党党首を辞任した。これから10年、生まれ変わるチャンスだ。(了凡)