日本3度目のチャンス 金需要7~9月世界で3割の伸び (2022.11.14)
前週末3日ぶり急反発。日経平均大陽線の引け。10日ダウ1201ドル高に追随した。米CPI7.7%(10月)を受けたものでインフレピークアウト。積み上がった売りポジション一斉に買い戻し。2日で1ドル146円から138円の円高も重なった。市場がいち早くドル安の変化を嗅ぎ取ったとみられ、翌10日売り一巡からダウ32ドル高(一時321ドル安)に持ち直した。日経平均先物が夜間取引で150円安の2万8120円をつけている。株のほか債券、為替も大荒れ。たった2日で8円安だ。ドルが大陰線を引き、次の変化も先取している。中長期日足と週足140円、月足で3月の114.65円が節目といわれ、日本にとってもデフレ解消を目前に来年前半が焦点。12月13~14日のFOMCで米金利上げ過去4回0.75%から0.5%を織り込んだ。金利先物市場を見ても0.5%が80%。次のFOMC直前米CPI(11月)発表を控え中長期ドル安が明らかになる見通し。利上げがピークアウトしても7.7%レベルのインフレが続くためで、急反発を通じて行き過ぎた警戒人気が後退した。FRBの権限がインフレ退治に限られ、エネルギーや財政、社会保障など無力。中間選で共和党が民主党を制してもインフレに太刀打ち出来ないという。GAFAMで世界をリードする国が8日中間選の投開票から12月6日ジョージア州の決選投票まで確定するのに約1ヵ月。移民と難民で分断と対立のほか、じり貧の白人票がもがいており。2年後の大統領選も時間がかかりそうだ。FRB議長は利上げピッチより、どこまで上げいつまで続けるか問題という。ロイターによると、インフレが終わったと思わない。長短金利が逆転し逆イールドが続いている現状から景気後退不可避との見方が有力。金(ゴールド)の需要が7~9月世界で3割伸びたという、中国やインドよりトルコが目立つ。通貨リラ安と記録的なインフレを受け46.8トン(前年同期5倍超)。米国もドル安とインフレ次第でトルコに似た事態も考えられる。日本はあるがまま受け入れ困難をめいめい無事乗り切ることだ。幸い「失われた30年」をトラウマに製造業回帰、インバウンド回復が見込まれリフレからインフレに差し掛かる。30年デフレに拘らず個人金融資産2000兆円超。バブル崩壊から倍増した。31年連続世界最大の債権国で円安もあり対外純資産411兆円(21年末)。2位のドイツより約100兆円多い。デフレでため込んだ現預金がインフレに直面。維新、敗戦に次ぐ3度目のチャンスだ。
日経平均先物によると、11日大証ミニ2万8120円(-0.53%)に対しラージ同、シカゴ8080円。現物より184円安い。ダウ先物3万3765ドル(+0.16%)。同17ドル高い。VIX恐怖指数22.52(-4.29%)、WTI原油先物88.86(+2.76%)。金先物1774(+1.17%)、ビットコイン円2,340,065(-1.18%)。
11日の日経平均817円高。大引け2万8263円。TOPIX1977(+41)。プライムの出来高17億4300万株、売買代金4兆8700億円。ミニSQ絡みだ。値上がり1260(値下がり517)。10年債0.235%(-0.010)。米10年債3.828%(-0.296)。上海総合3087(+1.69%)、香港ハンセン17,325(+7.74%)、ロシアRTS1158(+0.69%)。マザーズ760.52(+3.41%)。上放れた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。日本にとって3度目のチャンスだ。(了凡)