米CPI発表後見もの 天の時、地の利、人の和次第だ (2022.11.11)
続落。日経平均小陰線の引け。見送られた。米中間選が予想外の接戦で見込み以上となり、日本時間10日夜米CPI発表を控え持ち高調整の売りも出た。直近ダウが4日で1157ドル上げる一方、9日646ドル下げたちまち半値押し。その後先物も小動きにとどまっている。米CPI発表を受けて急落説が流れるや、米中間選後ウクライナ和平の情報もあり一進一退。消耗戦が定着した。10日値上がり上位指数を見ると、リップル円7.56%、イーサリアム円7.14%、ビットコイン円3.60%に対し、同値下がり指数上位ベトナムVN3.89%、アルゼンチンMERVAL3.27%、フィラデルフィア半導体3.14%など手返し。売ると上がり買うと下がるありさまで始末が悪い。朝鮮戦争(1950~53)が休戦協定まで4年かかり、スターリン死去(1953)を機に調印したものの、依然折り合いつかずだ。ウクライナ危機然り。22年2月開戦というより、14年3月クリミア併合から8年交戦。来年ケリがつくといわれ、トルコのエルドアン大統領仲介説も根強い。10月31日のゴールデンクロスに雲のねじれがあり、9日の同クロスも眉唾もの。インフレ退治を大義名分に長期戦をやむなくされた。コロナ3年とウクライナ危機に伴う行き過ぎた緩和マネーが彷徨し新たな拠点を探る場面。7日皆既月食に加わった天王星84年・おうし座入り7年周期(2019 3/6~26 4/26)の転換期。来年から4年佳境を迎える見通しだ。延べ30年グローバル化に明け暮れた世界経済が分断・対立を生み、相手を破壊せず戦争を続行する事態。サプライチェーン再構築が困難を極めている。200年以上続いたロンドン・NY中心の金融センターが頭打ち。数年後、新センターが誕生する見通し。消去法でスイスフランと日本円がつなぎといわれ、10日米CPI発表後見もの。日銀の国債買いが一巡し、日本株の出遅れが目立つだけに目を離せない。来年から10年金座(かねのくら)ヒートアップ。33年から20年米座(こめのくら)とあって天の時、地の利、人の和次第だ。日本が維新、敗戦を通じて化けたように、バブル後30年調整をしのぎ出直る公算が大きい。何より、製造業の復活が原動力。インバウンドもコロナ前5~6兆円あり10月から軸足が決まった。日本には米中や欧州、ロシアのような分断・対立がない。来年前半生まれ変わる。
日経平均先物によると、10日大証ミニ2万7400円(-0.13%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より46円安い。ダウ先物3万2609ドル(+0.25%)。同95ドル高い。VIX恐怖指数26.46(+3.60%)、WTI原油先物85.06(-0.90%)。金先物1710(-0.19%)、ビットコイン円2,403,833(+2.98%)。
10日の日経平均270円安。大引け2万7446円。TOPIX1936(-12)。プライムの出来高12億7000万株、売買代金3兆0800億円。値上がり620(値下がり1141)。10年債0.245%(-0.005)。米10年債4.100%(-0.025)。上海総合3036(-0.39%)、香港ハンセン16,081(-1.70%)、ロシアRTS1129(+1.44%)。マザーズ735.47(-0.39%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。米CPI発表後見ものだ。(了凡)