峠を越した米インフレ 8日米中間選と10日米CPIよし (2022.11.09)
続伸。日経平均大陽線の引け。雲を上抜いた。米中間選を織り込み7日ダウ423ドル高を受けたもの。8日の投開票で「ねじれ」が見込まれ、インフレ法案後退を先取りしている。引け後、先物も確りだ。9日一段高とみられる。セル・イン・メイに対し「ハロウィン(10月31日)に買い戻せ」という。10日米CPI(10月)発表を控えているものの、前日述べた理由で遅行指標。8月8.3%上昇が9月8.2%にとどまりピークアウト。モノのインフレが峠を越した。受け売りだが、ケインズ(1883~1946)よし。「不可避より予想外のことが常に発生する」と流石。米景気後退が起きない可能性もあるという。値上げ一巡から貨物輸送コスト急落、港湾コンテナの遅延改善、NY連銀のサプライチェーン・ブレッシャー・インデックスにも明らか。香港ハンセン指数が2月3万0604を戻り高値に10月半値となり、中国の景気落ち込みも大きい。半年、1年後不動産に跳ね返り金融危機の公算もある。米国の場合、22年前半勢いを失ったGDPが第3四半期年率2.6%増加。可処分所得や旅行支出がコロナ前より伸びている。失業率3.7%止まりで求人数が3月から落ち込み賃金上昇に歯止め。米個人純資産がコロナ前を25兆ドル上回ったという。万一暖冬になり、ウクライナに平和がやってくると経済成長加速。10月呆れ返るほど積みあがった売り方の踏みが本格化する。アベノミクス巻き戻しと相まって来年前半が焦点。ドル高の痛点が決め手と述べた。米利上げ・量的引き締めの限界を物語るもので、通貨オプションによると円の大変動に伴う警戒が和らぎ12日連続低下。10月21日32年ぶり1ドル151円95銭をつけ146円台でしおらしい。8日米中間選と10日米CPIよし。25日線2万7104円、75日線2万7624円を上回ったことから上値を試す展開。アップデートしないと前に進めないわけだ。「米国株売り日本株買い」を見直す必要がある。日本の場合、米中や欧州、ロシアなど主要国と一線を画し、「失われた30年」底練りしただけに上値が大きい。前日、幕末と戦後復興をひき合いに23年から10年経済拡大。伊勢の遷宮・金座(かねのくら)に触れた。その後20年米座(こめのくら)に変わり、平和で精神の時代といわれる。直近1994~2013年が相当しデフレの真っ只中。天王星84年・おうし座入り7年(2019 3/6~26 4/26)が転換期になる。
日経平均先物によると、8日大証ミニ2万7900円(+0.05%)に対しラージ同、シカゴ7910円。現物より38円高い。ダウ先物3万2934ドル(+0.29%)。同107ドル高い。VIX恐怖指数24.64(+0.37%)、WTI原油先物90.88(-1.00%)。金先物1673(-0.40%)、ビットコイン円2,890,793(-4.38%)。
8日の日経平均344円高。大引け2万7872円。TOPIX1957(+23)。プライムの出来高13億4400万株、売買代金3兆3200億円。値上がり1431(値下がり335)。10年債0.250%変わらず。米10年債4.204%(-0.005)。上海総合3064(-0.43%)、香港ハンセン16,557(-0.23%)、ロシアRTS1141(-0.09%)。マザーズ741.02(+1.09%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。米インフレが峠を越した。(了凡)