証券ビュー

アンコール伊勢町

ドル高の痛点が決め手 米国は日本の復活を知っている (2022.10.31)

 前週末続落。日経平均十字足の引け。転機が近い。11月1・2日FOMC、3日祝日、週末米雇用統計発表を控えているためで、1日■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)の7~9月期決算も注目される。前週米GAFAMの決算が集中し収益頭打ち。ドル高と世界景気後退が明らかになった。にも拘らずダウ6連騰。半値戻し一服後828ドル高。29日の夜間取引で先物が軒並み高い。日経平均先物も520円高の2万7530円。11月のFOMCで0.75%利上げと12月以降ペースダウン織り込み済み。政府の経済対策を追い風に週明け続伸の見込みだ。転機の主因が痛点に向かって動くドル高円安。28日プライムの出来高24億1000万株、売買代金5兆7600億円と4月以降最高だけにじっとしていられない。TOPIXに絡むリバランス取引を加味しても、28日上海総合2915(-2.25%)、香港ハンセン14,863(-3.66%)に明らか。22日の中国共産党大会から前者4%、後者8%安。EU利上げやウクライナ情勢の影響もあり資金逃避とみられる。世界の富裕層は自分たちだけで天災や人災を解決できず、政府と民間の協調が不可欠。その点、欧州のエネルギー危機に光明が見えたという。24日天然ガスのスポット価格が一時マイナス圏。サプライヤーが1時間1メガワット-16ユーロで売りに出たため。英国で一軒当たり月間消費量に相当し、8月末300ユーロ以上に高騰した経緯から注目された。マイナスがデンマークのみ。1時間に限られ他の欧州で見られなかったため。依然、価格50ユーロ前後で通常の倍以上。貯蔵施設満杯にかかわらず次々到着し特別な力が働いた模様だ。欧州のエネルギー消費が減少しており、ドイツの場合昨年から20~25%。ロシア産がストップする中で今冬供給不足・停電回避のほか来年の手当てに入ったという。よって、27日上方修正を見送った■■■■(****)買い下がり。プーチン氏の核使用発言に拘らず、今期8年ぶり連結最高益が見込まれ、さらに増配も考えられる。運勢が来年1~3月ピークと出ており、2月の決算発表と連動しもうひと山ある。率直なところ、日本のCPI上昇が鈍く9月の統計でGDPギャップ3.1%。他国の金融政策に合わせる必要ない。受け売りだが、戦後池田首相による所得倍増計画が成功したのはGHQの決めた1ドル360円レートが割安だったため。1971年まで固定相場制で85年プラザ合意まで円安だった。円安をとやかくいうよりドル高が問題。米国は11月8日中間選で時間稼ぎ。選挙後も大恐慌をトラウマに続行。日本経済の復活を知っているという。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7535円(+1.94%)に対しラージ7530円、シカゴ7535円。現物より430円高い。ダウ先物3万2990ドル(+2.86%)。同128ドル高い。VIX恐怖指数25.75(-5.99%)、WTI原油先物88.38(-0.79%)。金先物1648(-1.04%)、ビットコイン円3,062,118(+0.83%)。
 28日の日経平均240円安。大引け2万7105円。TOPIX1899(-6)。値上がり598(値下がり1170)。10年債0.240%(-0.010)。米10年債4.010%(+0.082)。RTSロシア1113(+0.73%)。マザーズ745.73(-0.28%)。値上がり率ランキンキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。ドル高の痛点が決め手。米国は日本の復活を知っている。(了凡)