来年1~3月踏み上げ 繰り上がるアベノミクス巻き戻し (2022.10.12)
3連休明け続落。日経平均中陰線の引け。再び5日線2万6988円を下回った。10日ダウ続落、ナスダック年初来安値に中国のコロナ再拡大も伝えられ手掛かり難。一目均衡表の転換線2万6510円も下回り、4日の窓埋め2万6223円と6月20日安値2万5520円が下値の目安。12日FOMC議事録要旨、13日米CPI発表に週後半米主要企業の決算発表を控え正念場だ。JPモルガンのCEOが「6~9ヵ月後米景気後退」と述べる一方、サマーズ元米財務長官も「引き締めが重要でリスクに直面しても断行」と譲らない。日本の場合、来年1~3月とみられるアベノミクス巻き戻しが事実上10~12月に繰り上がり、年明け買い戻しを誘う動きも考えられる。米中のほか欧州やロシア国内も弱気が圧倒しており、消去法で日本が「駆け込み寺」。それも、維新(1868)、敗戦(1945)と並び77年の符丁で3度目(2022)の上り坂。新冷戦進行により40年続く見通しだ。式年遷宮のジンクス通り23年金座(かねのくら)に移り10年尻上がり。日経平均5万円、10万円も通過点。ダウが半値以下になっても日経平均の上昇が見込まれる。日本が90年代にバブル退治で自滅したように、米国も30年後インフレ退治で元の木阿弥。欧州、中国、ロシアなど底割れ。これまで30年乗り切った日本に世界から人材や資金、情報が集中するという。まだ市場の一部で少数派だけに眉唾物だが、耳を澄ます向きもあり興味深い成り行きだ。市場筋によると、9月の空売り比率51%。記録的な水準で10~12月拍車。来年1~3月踏み上げなら3万円回復といわれる。ロシアのウクライナ侵攻が長期化すると「漁夫の利」に跳ね返る公算が大きい。ロシアの場合、8日プーチン氏がクリミア大橋炎上できれたといわれ限界。長期戦に持ち込んでも資源エネルギー安、需要減、取引先離れなど体制維持が困難で内部崩壊が近づいた。ドストエフスキーの「罪と罰」と同様に「自分たちは悪くない」の一点張りという。核兵器使用について、英タイム紙をはじめ西側の主要メディアが連日警告しているものの、今のところ米国防省の衛星探査でそれらしい動きがない。指数乱高下の折り、■■■■(****)で市場の動きを探ることにした。12月決算を控え上方修正、増配含み。来年2月の決算発表にかけて記録尽くめ。中長期ピーク更新も視野に入った。共産主義や資本主義、独裁に民主化も行き詰まった22年の正念場。日本は維新から154年数え、来年3度目の上り坂にさしかかる。新冷戦を通じて製造業復活、インバウンド再燃も見込まれ世界最大の受益者。大国も大混乱に見舞われ引っ張り凧だ。
日経平均先物によると、11日大証ミニ2万6460円(+0.11%)に対しラージ同、シカゴ6410円。現物より9円高い。ダウ先物2万9136ドル(-0.42%)。同67ドル安い。VIX恐怖指数33.53(+6.92%)、WTI原油先物89.72(-1.55%)。金先物1678(+0.19%)、ビットコイン円2,797,097(+0.22%)。
11日の日経平均714円安。大引け2万6401円。TOPIX1871(-35)。プライムの出来高12億9600万株、売買代金3兆1500億円。値上がり211(値下がり1594)。10年債申さず。米10年債3.926%(+0.039)。上海総合2979(+0.19%)、香港ハンセン16,832(-2.23%)、ロシアRTS963(+0.43%)。マザーズ716.87(-1.15%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。アベノミクス巻き戻しが繰り上がりそうだ。(了凡)