証券ビュー

アンコール伊勢町

売り方買い方刺し違え 世界中資金の行き場なく日本例外 (2022.10.06)

 窓を空け続伸。日経平均小陰線の引け。頭打ちだ。米S&P500種買い戻しが主因といわれ売り叩きの反動。引け後、先物が軒並み安い。売り方は買い方、買い方も売り方を殺し消耗戦。3連騰で踏み上げに持ち込み双方刺し違えた。前週末アップルはじめ記録的な空売りが積み上がったNY市場で米主要3指数連騰。売りポジションが08~09年リーマン危機以来と伝えられ、9月安値を売り叩いたヘッジファンドが撤退に追い込まれた。株のほか米国債やドルも売りポジションでトリプルパンチ。4日主要中銀が利上げペースを落とす旨噂が広がり、オーストラリア中銀0.25%利上げから場味が一変した。7日米雇用統計、12日FOMC議事録要旨(9月21~22日)、13日米CPI(9月)など発表を控え気が気でない。ベア・マーケット・ラリーといわれ、商品投資顧問やアルゴ系の手口が目立つ。日経平均の場合、大筋もみ合い。200日線2万7322円が上値の目安。米中バブル崩壊やウクライナ情勢に拘らず底堅い。ブラックマンデー(1987)からITバブル崩壊、サブプライム・リーマン危機、コロナショックまで4波。現在、第5波進行中と述べた。「失われた30年」を通じてバブル崩壊の調整が大詰めを迎え、来年1~3月アベノミクス巻き戻しを通じてデフレ脱却。需給ギャップ解消が見込まれカウントダウンに入った。11日からインバウンド規制が解除され次のステップ。折から■■■■(****)が500億円投入し来年栃木県に半導体新工場着工という。米中や欧州、ロシアなど資金の行き場がなく、国外脱出を目指す人も急増する中で日本が例外。時間をかけて経済を回し免疫力をつけた。英国の新首相が鉄の女サッチャー(1925~2013)気取りで大盤振る舞いを打ち出し、船出するなり座礁といわれポンド安。対ドル200年ぶり底割れ。株、債券も売られトリプル安。モノをつくらなくなった国が金融でも行き詰まった。日本はコロナ禍、ウクライナ危機を分相応にしのぎ、23年以降製造業復活、インバウンド再燃により中長期立ち直る見通し。バブル当時インフレ退治、失われた30年もデフレ脱却に目星がついた。エネルギーや原材料、物流費高騰など一巡しAIに5G、DXによる生産革命待ったなし。英国に続き米国も製造業から撤退し、新冷戦を乗り切るのに日本なしで心許ない。9月22日、1ドル145.89円をつけドル高の限界を見た。これから半年様変わり。居ても立ってもいられない。
 日経平均先物によると、5日大証ミニ2万6960円(-0.44%)に対しラージ同、シカゴ6970円。現物より151円安い。ダウ先物3万0099ドル(-0.88%)。同217ドル安い。VIX恐怖指数29.49(-2.03%)、WTI原油先物86.34(-0.21%)。金先物1713(-0.96%)、ビットコイン円2,887,232(-1.21%)。
 5日の日経平均128円高。大引け2万7120円。TOPIX1912(+6)。プライムの出来高11億8500万株、売買代金2兆8200億円。値上がり898(値下がり849)。10年債0.245%変わらず。米10年債3.692%(+0.060)。香港ハンセン18,087(+5.90%)、ロシアRTS1053(-4.22%)。マザーズ726.64(+0.34%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。売り方買い方刺し違えだ。(了凡)