アベノミクス巻き戻し 円高に転換しインフレにスライド (2022.09.28)
4日ぶり反発。日経平均小陰線の引け。後場伸び悩んだ。買い戻しによるもので自律反発。先物が28日の配当落ち分(225円)を織り込み右往左往。にも拘わらず主力中心に底堅い。米国の場合、弱気相場にドル高が重荷といわれ、米2年債4.3%に対し同10年債3.9%。逆イールド0.4%の真っ只中。10年債上昇に2年債が連動し、8%のCPIを2%まで下げるのに6%以上の利上げが必要という。サマーズ元財務長官の持論で、90年代バブル退治に明け暮れた平成の鬼平そっくり。立場が逆転した。親分格の英国が26日大減税案を打ち出し株、債券、ポンドもろともトリプル安。成功体験が通用しない踊り場に入った。世界がインフレと景気後退に追い込まれる中でベトナム、インドネシア、インド、ギリシャ、サウジと日本が際立った存在。ベトナムがチャイナ・プラスワンのお陰で7%成長。インドネシア5%成長。インドも改革が進みデジタルサービスや製造業の投資で確り。10年前ユーロ危機に喘いだギリシャとポルトガルの財政赤字半分以上縮小。先進国でリスボンがベストパフォーマンスという。サウジの脱石油・多様化路線に伴う改革、規制緩和も顕著で今後2年6成長%目標。オイルマネーを自動車のないスマートシテイ—を含むインフラ投資に向けた。にも増して、驚くのが日本。30年デフレが収束し現在2%強成長。インフレの恩恵もあり稀な存在になった。企業収益の回復が顕著で今や労働コストが中国を下回る。円安が輸出採算改善を促し、10月からコロナ規制解除によりインバウンド再燃も支援材料。棚上げされた金融所得課税が資産所得倍増プランと折り合えば一触即発。市場にアニマル・スピリットが復活するという。失われた30年といわれながら現在GDP世界3位。個人金融資産2007兆円(22年6月末)の大半貯蓄に回り長期デフレを吸収した。23年1~3月アベノミクス巻き戻しが見込まれ円高に転換。インフレにスライドする見通し。このため、外資が株や土地に飽き足らず国内の割安な資産を打診買い。日本にとって維新(1868)、敗戦(1945)に匹敵する3度目の出直りと述べた。式年遷宮のジンクスで23年から10年尻上がり。1983年当時に並ぶもので最高値まで数年。すでに日経平均5万円が視野に入った。85年9月「プラザ合意」により1ドル240円が1週間で210円台。その後88年120円まで破竹の上昇。ドル暴落をもたらした。大向こう3度目の出直りで中長期スケールが大きい。試算で40年続くといわれ、彼我ともに日本の時代がやってくる。
日経平均先物によると、27日大証ミニ2万6310円(+0.13%)に対しラージ6350円、シカゴ6345円。現物より227円安い。ダウ先物2万9614ドル(+0.92%)。同353ドル高い。VIX恐怖指数31.09(+3.91%)、WTI原油先物77.70(+1.29%)。金先物1644(+0.68%)、ビットコイン円2,915,193(+5.02%)。
27日の日経平均140円高。大引け2万6571円。TOPIX1873(+8)。プライムの出来高11億4500万株、売買代金2兆6700億円。値上がり1093(値下がり636)。10年債0.250%(+0.005)。米10年債3.821%(-0.072)。上海総合3093(+1.40%)、香港ハンセン17,860(+0.03%)、ロシアRTS1041(-0.17%)。マザーズ701.27(+1.05%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。アベノミクス巻き戻しが出直りの口火になりそうだ。(了凡)