日本の90年代と対極 米中にロシアも混乱に拍車かかる (2022.09.20)
前週末反落。日経平均小陽線の引け。腰砕けだ。米主要3指数続落を受けたもので引け後先物が安い。米国で逆イールドが拡大し、15年ぶり2年債3.87%に対し10年債3.45%の水準。インフレよりドルが145円手前でピークアウト。もがくほどソフトランディングが困難という。欧州の債券・通貨・株安も気懸かりで、20~21日FOMCをはじめ22日の日米にスイス・英国も中銀の政策決定会合を控え一連托生。ひとまずS&P500 の6月安値3636(15日3901)が下値の目安という。7月以降コロナ禍が2年8~10ヵ月で収束圏とみられ、同様にロシアのウクライナ侵攻も24年10~12月を視野に中長期戦。この間何が起きるか先物で探っている。直近の日経平均先物によると、大証ミニ2万7360円(+0.02%)に対しラージ7350円、シカゴ7355円。現物より213円安い。ダウ先物3万0640ドル(-1.08%)。同182ドル安い。VIX恐怖指数26.30(+0.11%)、WTI原油先物85.40(+0.35%)。金先物1684(+0.43%)、ビットコイン円2,862,505(-0.48%)。腰が引けて様にならない。しかし、ダウが中長期22年1月高値3万6953ドルから半値以下の見通しに対し、日経平均同2万4000~2万5000円がボトムと考えられ底堅い。世界がインフレなら日本はデフレ退治と相俟ってインフレと連動。来年1~3月アベノミクス巻き戻しを境に流れが一変する見込みだ。米中バブル崩壊にロシア苦戦も明らかになり、エネルギーや原材料、物流費高騰など峠を越した。次期日銀総裁に雨宮正佳氏(66)の声が多く、運勢を調べると24~25年天中殺。うまくいくと限らない。15日、ウズベキスタンの中ロ首脳会談に共同声明なし。双方経済が悪化し、兵士といえども金のため従軍しているのに過ぎず、ウクライナに続き台湾「解放」も失敗する見通し。ロシアが軍事作戦に失敗し、パクリでウクライナとロシア製兵器を手に入れた中国もびびっているという。ロシアの作戦が成功するには圧倒的な兵士投入が不可欠。中国も同様だが、国や軍隊に対し忠誠や服従心がなく、米国製ミサイルに対抗できない旨の指摘が尤もらしい。中国の場合、北戴河会議で習近平氏が不動産バブル崩壊、日米と関係悪化、一帯一路にコロナ対策失敗など直近5年何ひとつ成果がないのを非難されたという。日本の首相も9月の世論調査で内閣支持率32.3%(前月比12.0%減)に急落。昨年10月発足以来最低。不支持率40.0%(同11.5%増)。国葬反対が51.9%(賛成25.3%)にのぼる。まだマシだ。お国はびくともしない。ロシアや中国が「解放」に失敗すると独裁政権崩壊。混乱に拍車がかかる。
16日の日経平均308円安。大引け2万7567円。TOPIX1938(-11)。プライムの出来高14億1700万株、売買代金3兆4000億円。値上がり551(値下がり1233)。10年債0.250%、米10年債3.453%変わらず。上海総合3216(-2.30%)、香港ハンセン18,761(-0.89%)、ロシアRTS1275(-1.01%)。マザーズ736.78(-1.90%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。米国の住宅ローンが08年リーマン危機以来初の30年固定平均6.02%。前年2.86%の倍以上に跳ね上がった。株安で大量に資金が流れ出した日本の90年代と対極にある。(了凡)