証券ビュー

アンコール伊勢町

 9月が中長期の転機 来年1~3月円高またデフレに (2022.08.30)

 週明け全面安。日経平均大陰線の引け。25日線2万8245円を下回った。26日FRB議長講演によるもので再び逆回転。一目均衡表の基準線2万8373円に転換線2万8505円が接近しデッドクロス目前。200日線2万7526円が下値の目安という。引け後小康を取り戻したものの、直近ダウ先物3万2105ドル(-0.49%)。さらに現物を178ドル下回っている。値上がり上位指数をみると、小麦先物CBOT2.83%、大豆同2.34%、コーン同1.94%に対し、値下がり同フィラデルフィア半導体5.81%、CMEナスダック100先物4.54%、米国ナスダック3.94%などサマーラリー腰砕け。インフレ退治の星取表になった。31日国内鉱工業生産、同消費者物価指数、米ADP雇用者数。9月1日米ISM製造業景況指数、同2日米雇用統計でフルイがかかり、21~22日FOMCにかけて本格化。9月に売り方と買い方の期日到来で差し違え、10~12月ソフトランディングかハードランディングか示しがつかない。17日のゴールデンクロスと同様にデッドクロスも騙しとみられ市場も消耗戦に追い込まれた。先送りの限界が来年1~3月。4月に日銀総裁交代を控えアベノミクス巻き戻し。円高に振る公算が大きい。失われた30年グローバル化の吹きだまりでデフレ蔓延。現金に価値があった。しかし、来年からロシア侵攻が長期化して現金の価値低下。インフレにスライドする見通し。24年新1万円札発行、25年オープン予定の「ウーブンシティ」(未来実験都市)が日本の目玉。これから5年、米国株売り日本株買い。26日ジャクソンホールのFRB議長声明が米国株40年大ラリー終了を告げた。若林栄四氏によると、25年8月1ドル65円。丸3年記録的な円高。22年3月軌道入りという。日本株が89年末天井をつけ90年代下げ続けたのに対し、米国株は90年代上げ続けた。今後10年逆転するという。日本企業の国内回帰、インバウンドが見込まれるためで、9月が中長期の転機。来年1~3月、どんな事態であれ「かかってこい」というのが本音に近い。米中バブル崩壊、ロシア侵攻長期化を受けて世界中機能不全。日本といえども強烈な円高、株安、デフレの影響が避けられない。アベノミクスが成功したのでなく、株高と円安の日柄がマッチして今日に至った。来年1~3月円高に逆戻り。またデフレに見舞われる見込みだ。
 日経平均先物によると、29日大証ミニ2万7945円(+0.13%)に対しラージ7950円、シカゴ7960円。現物より81円高い。VIX恐怖指数27.03(+24.10%)、WTI原油先物93.59(+1.31%)。金先物1735(-1.01%)、ビットコイン円2,761,682(+2.16%)。
 29日の日経平均762円安。大引け2万7878円。TOPIX1944(-35)。プライムの出来高10億7300万株、売買代金2兆5900億円。値上がり174(値下がり1635)。10年債0.235%(+0.020)。米10年債3.107%(+0.084)。上海総合3240(+0.14%)、香港ハンセン20,023(-0.73%)、ロシアRTS1196(+1.13%)。マザーズ指数の引け727.22(-2.22%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。9月が中長期の転機だ。(了凡)