GWにかけて高値波乱 デフレからインフレの踊り場 (2012.04.03)
新年度明け確り。主力中心に堅調。2日新甫を念頭に期待がもてる。年度末のポジション調整一巡からNYダウ6月物が高いためだ。日経平均はシカゴ先物に鞘寄せして反発。30日CPI、4月2日短観を吸収し上伸。追加緩和、デフレ解消を見越し消去法で高い。4、5月に昨年10月円高、11月株安の期日を迎え需給好転が手掛かり。■■■■(****)まで公式戦初勝利で買われた。NYダウ1万3000ドル以上はFRBの第3次緩和を織り込んだ水準とみられ割高だが、2日述べたように売り方が踏むと相場が走りクライマックス。ギリシャ総選挙が5月6日と伝えられ、これからGWにかけて日経平均も高値波乱になりそうだ。3月第3週に14週ぶり買い越したといわれる個人も打診の域。出来高、売買代金を伴っていないのが泣きどころ。6日米雇用統計発表より9~10日の日銀政策決定会合が気掛かり。日銀の政策が戦前の関東大震災、恐慌当時と似通ったもので、政府もデフレ下にかかわらず財政再建、行政改革を大義名分にデフレ政策を強行し自滅寸前。今回の消費増税法案を巡る混乱も浜口雄幸、井上準之助レベル。高橋是清にほど遠い。同法案が成立してもしなくても混乱に拍車。4、5月戻り売りで臨む場面。それより二、三の矢と述べた日銀の金融緩和。2月14日から初動をみれば明らか。円安株高に振れた。デフレからインフレを物語るもので、来週明け追加緩和となれば円安株高に弾み。インフレ基調がはっきりする。しかし、日銀の金融政策は戦前、戦後を通じて物価安定一辺倒。FRBやECBのように持続的成長を加味したものではない。現在のデフレギャップ15兆円。なけなしの復興予算19兆円投入して一息つく勘定だが、生活保護世帯が過去最高を更新する現状でバランスを欠いたもの。物価上昇1%を実現しデフレからインフレに道筋をつけると、黙っていてもお金の値打ちが下がる。企業、家計レベルでも待機資金が動き出し株、不動産、耐久消費財などじわじわ値上がり。消費増税法案と相乗りだけに景気拡大を促す仕組みだ。雇用増が見込まれ税収増、財政再建につながるもので投資のチャンスでもある。相場を見る限り、2月から円安株高に転換。11月まで高いと述べた。欧米や中国は逆にインフレからデフレの踊り場。中長期に低温経済で熱を冷ますほかない。このため、■■■(****)や■■■■(****)も天井圏とみられる。
日経平均は26円高。後場手詰まりから見送られ1万0109円の引け。出来高21億6300万株、売買代金1兆3300億円。依然盛り上がりに欠ける。主力が伸び悩み海運や銀行、証券、保険、不動産など比較的確り。円高修正一服にしても、デフレからインフレの雰囲気が漂っていた。復興とインフラ更新を手掛かりに■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)が後場も高い。■■■■(****)の液状化対策。■■■■(****)と共同開発の経緯からジョイントも考えられる。2、3月買い漁った節があり4、5月出番待ち。■■■(****)は13万7400円の引け。3月29日に■■■(****)と広範な提携を発表しステップアップ。3月12日の戻り高値13万9100円を抜いて押しただけに経過よし。国内で★★★-★01・101(膵臓B)の治験が本格化する一方、シカゴ、フランス、シンガポールでも治験進行。今年、来年といわず4、5月乃至6、7月にも目星がつきそうだ。★★★102の否定報道で2月29日、3月1日ストップ安になったが、3月29日からベクトルが逆になっている。 (了凡)