日本という唯一の例外 利害対立する大国挙げて破綻寸前 (2022.08.22)
前週末小幅続落。日経平均小陰線の引け。5日線2万8967円を下回った。持ち高調整とみられ19日ダウ292ドル安の走り。引け後、先物が軒並み安い。同日米10年債一時2.99%と1ヵ月ぶり上昇。インフレが峠を越したところで高水準。18日、セントルイス連銀総裁が9月のFOMC(21~22日)に向け「利上げ0.75%に傾く」旨報道もこたえた。17日のFOMC要旨(7月26~27日)に「どこかの時点で利上げ減速」を好感したばかり。一喜一憂だ。直近の値上がり上位指数をみると、小麦先物CBOT3.26%、ビットコイン円1.70%、コーン先物CBOT1.17%に対し、値下がり同フィラデルフィア半導体2.78%、ラッセル2000 2.09%、ナスダック2.01%などインフレにシフト。日経平均先物が185円安の2万8745円をつけている。昨年8月15日米軍アフガン撤退から戦後の構造が変わり始め、2月24日ロシアのウクライナ侵攻で本格化した。旧ソ連アフガン侵攻(1979~89)パートⅡ。ナポレオン(1769~1821)とヒトラー(1889~1945)のロシア・旧ソ連遠征につながるもので昔の儘。何も解決しない。リーマンショック(2008)後世界金融危機(2007~10)を吸収できず。再び米中とロシアの利害が対立。自分たちの権益を守るため東西分断。激しい対立の構図をつくり出した。1929年の大恐慌から終戦まで16年。リーマンショックから今日まで14年。23~24年で雌雄が決まる見込み。ナポレオンやヒトラーも英国に敗れロシアに敗れた。その英国も政府統計局が17日発表した7月のインフレ率10.1%(6月9.4%)となり過去40年で最高。イングランド銀が年後半13%まで上昇を表明し、一般家庭の年間光熱費70万円の見通し。やっていられない。対立する大国すべて破綻直前に追い込まれた。唯一、例外が日本という。失われた30年といわれ、無為無策の日銀と叩かれながらGDP3位を確保。19日発表された7月のインフレ率2.3%(+2.6%)。現実そのもので、悲観も楽観もない。バブル崩壊の上、リーマン危機に見舞われデフレ30年を吸収した。次世代の課題山積ながら国内で米中やロシアのような所得格差や民族分断がない。抗争も限られナショナルリズムが浸透している。1996年台湾危機を経験し、もう一皮むけるところにきた。防衛費引き上げでもめるより、破産宣告したスリランカ債務再編や、国交正常化50年を9月に控え日中首脳会談をものにするなどソフトパワーに見どころ。成功すると、世界の資金が日本に集まってくる。おのずと日経平均も高値更新が見込まれ、24年の新札発行にプレミアムがつきそうだ。
日経平均先物によると、直近の大証ミニ2万8735円(-0.66%)に対しラージ8730円、シカゴ8745円と述べた。ダウ先物3万3694ドル(-0.84%)。現物より13ドル安い。VIX恐怖指数20.60(+5.32%)、WTI原油先物89.97(-0.59%)。金先物1760(-0.62%)、ビットコイン円2,913,111(+2.00%)。
19日の日経平均11円安。大引け2万8930円。TOPIX1994(+4)。プライムの出来高10億2200万株、売買代金2兆3900億円。値上がり1077(値下がり650)。10年債0.200%(+0.005)。米10年債2.971%(+0.090)。上海総合3258(-0.59%)、香港ハンセンン19,773(+0.05%)、ロシアRTS1170(+0.71%)。マザーズ指数の引け748.34(-0.90%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。23~24年で雌雄が決まる。我々もそうだ。(了凡)