証券ビュー

アンコール伊勢町

ロシア停戦待ったなし ソフトランディングが至上命令 (2022.08.09)

 週明け確り。日経平均小陽線の引け。反落後切り返した。前週末米雇用統計が市場予想を上回り、ペロシ氏訪台や中国の軍事演習など行き過ぎた懸念後退。決算発表がピークを迎える一方、10日米CPI待ちだ。プライムの値上がり894(値下がり867)にとどまり全体の半分弱。3月25日2万8338円と6月9日の戻り高値2万8389円をWトップに正念場を迎えた。ブルベア出来合いのの均衡が続き8月共倒れの危機。米中バブルが崩壊しハードランディングを吸収するため時間稼ぎに傾注。日本もアベノミクス巻き戻しを迫られた。IMFが4月発表した世界経済見通しを7月大幅に下方修正。2022年の実質成長率3.2%(昨年6.1%)、23年同2.9%に改定し予断を許さない。欧米の金融引き締めに中国ロックダウン、ロシアのウクライナ侵攻が主因。米国の場合、22年1.4%、23年1.3%に対し、23年第4四半期0.6%の見込み。日本と同水準だ。ヘリコプターマネー実験中といわれ、ソフトランディングが至上命令。10日CPIを踏まえ、ジャクソンホール(25~26日)とFOMC(9月21~22日)を視野に15日運命の日を迎える。7月下旬から燻ぶるロシアの一時停戦が有力。6日、IAEA(国際原子力機関)がロシアの占拠するウクライナ南部ザポリージャ原発砲撃に重大な懸念を表明。最大限の自制を求めた。双方「敵の攻撃によるもの」と譲らないが、ロシアが主導権を握りながら再び原発砲撃に頼らざるを得ない現状から停戦の公算大。経済危機と古代ユダヤの安息日が7年周期で起きる。2001年ドットコムバブル崩壊、08年リーマン危機、15年なし。22年ありという。停戦なら世界中買い戻し。株式や債券、不動産、暗号資産、国際商品など緩和マネーと刺し違え。暴落と背中合わせだ。ロシアとウクライナ同様米中パワーバランスが崩れ、「日本は何もしていないのに中国がEEZ(排他的経済水域)に弾道ミサイルを撃ち込んできた」(元防衛相)という。ユーチューブで五百旗頭真氏(いおきべまこと=78)が面白い。プーチン氏はロシア中興の祖を目指し、ピョートル大帝かスターリン気取り。力を正義と思い込んでいる。第1、2次大戦を通じ5大国の一角で紛争に拒否権を持つ国が自らウクライナを侵略し国連のルールを破った。中国も行き過ぎ。僅か30年で世界秩序を変えようと中華思想丸出し。日本の場合、米国と連携し対抗するほかない。単独でロシア、中国と戦えば負ける。何かあれば、スッポンのように噛みつき離すなという。流石に元防衛大学校長(2006~12)。日米同盟、日中協商が持論だ。
 日経平均先物によると、8日大証ミニ2万8225円(-0.07%)に対しラージ8220円。シカゴ円建て8225円。現物より24円安い。ダウ先物3万2887ドル(+0.40%)。同84ドル高い。VIX恐怖指数21.53(+0.42%)、WTI原油先物87.53(-1.66%)。金先物1799(+0.44%)、ビットコイン円3,236,500(+3.47%)。新たな動きが出始めた。
 8日の日経平均73円高。大引け2万8249円。TOPIX1951(+4)。プライムの出来高11億2300万株、売買代金2兆7000億円。10年債0.170%(+0.010)。米10年債2.794%(-0.038)。上海総合3236(+0.31%)、香港ハンセン20,045(+0.77%)、台湾加権15,020(-0.10%)、ロシアRTS1090(+1.68%)。マザーズ指数の引け720.47(-1.35%)。値上がり率ランキングによると、関係分でI■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。ロシア停戦待ったなしだ。(了凡)