証券ビュー

アンコール伊勢町

朧げながら日本の時代 2024年の新札発行が楽しみ (2022.08.01)

 前週末小反落。日経平均小陰線の引け。時間稼ぎだ。7月28日未明米利上げ後退を巡るもので、以来米主要3指数大幅高。ダウが半値戻し3万3300ドルまで1%、ナスダックも同1万3300まで8%に迫った。探ってみると、米第2四半期GDPが連続マイナス成長となり景気回復終了。パニックを止める動きという。26日付ウォールストリートジャーナル1面の見出し「ウォルマート下方修正で投資家動揺」が発端。食品やガソリン高騰を受けた消費者の買い控えが不吉な兆候との分析。顧客が値上がりに抵抗し購買を控えると、全米4735の店舗が分刻みのデータから直ちに値下げを敢行した。GMだけで在庫10万台といわれる自動車も同様に値下げでインフレを食い止めた。人手不足然り。失業中の職人590万人より手の空いた1130万人のほうが圧倒に多い。コロナ後、政府が国民に大盤振る舞い。昨年末家計のキャッシュ14.7兆ドル。2019年から44%増加した。「ベーシック・インカム」といわれるものだ。所得下から半分の層が同期間70~80%急増。20年以降、議会で成立した財政支援5.7兆ドルのまだ8000億ドル支出されていない。懸念されるリセッションを煽り過ぎという。しかし、直近6四半期平均年率6%増の家計・企業支出が全く伸びず横ばいか減少。バブル崩壊といわれながらハードランディングにブレーキをかけている。一方、中国の不動産バブル崩壊。恒大レベルで不良債権40兆円といわれ、決済後工事が止まり引き渡し困難な案件続出。ロイターによると、4大国有銀行中心に最大約30兆円未完成。非鉄と大豆、人民元レートが急落した2月以降明らかで、同国投機筋の投げを受けて海外勢撤退。2024~27年一時的に生産年齢人口が増えるものの調整長期化。投資すべて債務でデフレの時代が終わるという。唯一日本が面白いポジション。コロナ後世界をリードするといわれ、日本の医薬品が世界を救う可能性がある。インフルエンザ以外に有効なアビガン、2015年ノーベル賞の大村博士が発見したイベルメクチン。安全性が確認され有効性でも新たな段階に入った。日本のコロナ感染者が少ないのはBCGの予防接種を受けている影響もあり使用株が優秀という。BCGをパスツール大から日本に持ち込んだのが北里柴三郎(1853~1931)。2024年新1000円札の顔になる人物。5000円札津田梅子が女性の時代なら、1万円札渋沢栄一も日本の資本主義を立ち上げた先駆者。BCGが結核のワクチンに拘らずコロナに有効となれば、日本の医薬品が根底から見直される。24年前半の新札発行が楽しみだ。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7950円(+0.72%)に対しラージ7940円、シカゴ円建て7955円。現物より153円高い。ダウ先物3万2808ドル(+0.98%)。同37ドル安い。VIX恐怖指数21.33(-4.48%)、WTI原油先物98.30(+1.95%)。金先物1764(+0.78%)、ビットコイン円3,194,700(+0.73%)。
 7月29日の日経平均13円安。大引け2万7801円。TOPIX1940(-8)。プライムの出来高12億9300万株、売買代金3兆2500億円。値上がり513(値下がり1259)。10年債0.180%(-0.020)。米10年債2.653%(-0.018)。上海総合3253(-0.89%)、香港ハンセン20,156(-2.26%)、ロシアRTS1129(-0.75%)。マザーズ指数の引け718.55(+1.35%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。朧げながら日本の時代がやってくる。(了凡)