切羽詰まると面白い 紆余曲折経て円キャリー円安バブル (2022.07.19)
前週末続伸。日経平均小陽線の引け。赤三兵が出た。3日連続陽線で強気のシグナル。15日ダウ658ドル高となり先物が軒並み高い。直近の大証ミニ2万6990円に対しラージ同、シカゴ円建て6985円。現物より197円高い。15日の赤三兵に■■■■■■■■■■(****)が215円貢献しており眉唾物だが、ダウを持ち上げたのが米ミシガン大の発表した消費者の期待インフレ率。5年先2.8%上昇(前月3.1%)にとどまり、26~27日のFOMCで通常の4倍(1%)利上げが後退した。前日、WTI原油先物が一時5ヵ月ぶり安値をつけ、インフレ頭打ちの気配が流れ主力中心に全面高。金先物がドル高に翻弄された。ブルームバーグによると、サマーズ元米財務長官がFRBに失望し厳しい批判。2021年に米金融当局の信頼が傷つけられ、依然精度の低い見通しに立腹。FRBがインフレ懸念を一時的なものと一蹴していた。返す刀で日銀にも、現在のイールド・カーブ・コントロールを解除するのに難航し、切羽詰まって何が起きるかわからない。さらに円安が進み解除圧力が高まる旨警告した。日銀の政策決定会合(20~21日)、国内CPI発表(22日)が注目される所以。前回述べたように、日銀が介入しても円安を止められず、1985年9月のプラザ合意と共通項がある。間際まで1ドル200円が3ヵ月後100円台になり円高バブル。今回円安に振れ、紆余曲折を経て戦後360円を視野に100円から200円に逆回転。購買力平価から4割安の水準で円キャリー。円安バブルも伝えられる。従来の金融・為替理論で説明できず、GHQが現憲法や1ドル360円を定めたように米国の匙加減。幸か不幸か、7~9月日本株意外高と述べた。1ドル139円で勘算すると、米国で1個800円のビッグマックが日本の倍以上。平均年収1000万円の米国人と同440万円の日本人が円ドルで鞘当て。行き過ぎた緩和マネーによるもので40年前のリターンマッチ。当時外資の米国に持ち去ったマネーが日本に戻ってくる見込みだ。バフェット氏(91)の5大商社買いがきっかけ。大手不動産もじり高になっている。気になるのが、コロナ第7波の国内感染者増。16日、11万人超で過去最高。6月中旬をボトムに7月ピークを突破する見込みだ。参院選自民党圧勝でも景気にブレーキ。中国がロックダウンの影響で4~6月期GDP0.4%増。7~9月世界中影響を受ける。今回の赤三兵、思わせぶりだ。
ともあれ、ダウ先物3万1258ドル(+2.14%)。現物より30ドル安い。VIX恐怖指数24.23(-8.22%)、WTI原油先物97.57(+1.87%)。金先物1706(+0.04%)、ビットコイン円2,857,381(-0.96%)。つかみどころがない。
15日の日経平均145円高。大引け2万6788円。TOPIX1892(-1)。プライムの出来高10億7800万株、売買代金2兆5400億円。値上がり689(値下がり1074)。10年債0.230%変わらず。米10年債2.923%(-0.034)。上海総合3228(-1.64%)、香港ハンセン20,297(-2.19%)、ロシアRTS1161(+4.27%)。マザーズ指数の引け677.72(-0.67%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など選り取り見取り。国益、国策に沿ったもので、8月3日臨時国会から第2幕。切羽詰まると面白い。(了凡)