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米国務長官力尽くす 印象に残ったホワイトハウスの半旗 (2022.07.12)

 週明け3連騰。日経平均小陰線の引け。後場伸び悩んだ。参院選で自民党が単独過半数を確保。新体制に期待が集まる一方、ダウ先物や上海総合・香港ハンセン安など戻り売りも多い。9日ぶり25日線2万6679円を回復した。安倍元首相に弔意を示しホワイトハウスで半旗が掲げられ、11日弔問のため来日した米国務長官も「元首相を失った以上に力を尽くす」旨言明。首相も同長官と面会した。岸信介(1896~1987)をはじめ佐藤栄作(1901~75)、安倍晋太郎(1924~91)直伝の米国通だけに影響が大きい。米利上げ・金融引き締めに伴う株安・景気後退のほか、3年後次の参院選に向けてアベノミクスも巻き戻し。ともにデフレを和らげる上で緩和マネー(推定1600兆円)の交通整理が焦点。米国のバブル崩壊を吸収する新天地が必要になった。日本のデフレギャップ約40兆円といわれ、GDPや物価、賃金が低迷する中で資産価格上昇中。1985年のプラザ合意から低金利、金融緩和、原油安など手掛かりに日本初のバブルがつくられたのと似ている。国内あまたゆでガエルになり踊り出すのが88~89年。90年株の大暴落で目が醒めた。42年前、初の衆参同時選で倒れ入院後急死した大平芳正元首相(1910~80)の例もある。苦戦を伝えられた自民党が圧勝し5年後プラザ合意。今回、日米株価が1990年代と真逆になる見込みで興味深い。日柄も大平元首相急死から天王星の公転周期84年の半分。ダウとナスダックが90年代暴落した日経平均につながり、当時根こそぎ米国に流れたマネーが日本に戻ってくる筋書き。スリランカはおろか、米中やロシア、ウクライナなど借金地獄の果てに猛烈なインフレが予想される。ロシアの場合、目下ウクライナ東部に兵力を集中し最後の砦。この1ヵ月、南部でウクライナ参謀部が何度も「ロシア軍の弾薬庫を破壊した」と伝え、7月下旬から8月にかけての誘導砲弾等兵器や精密誘導弾等の供与が本格化する見込みだ。道理で国際商品の戻りが鈍い。停戦やむなしなら再び暴落の憂き目。世界恐慌再来と隣り合わせだ。何しろ、安倍元首相死亡をきっかけに日本のポジションが急上昇。11日通夜・12日葬儀を通じて弔問外交もうかがえる。日銀が米国のATMといわれ、米国債引き受けに日本不可欠。次の参院選まで3年がかりで事実上バブル組成とみられる。前回の崩壊から30年。さんざん叩かれてもGDP世界3位。円安を追い風にもうひと花咲かすところにきた。
 日経平均先物によると、11日大証ミニ2万6770円(+0.41%)に対しラージ同。シカゴ円建て6780円。現物より32円安い。ダウ先物3万1153ドル(-0.50%)。同185ドル安い。VIX恐怖指数26.31(+0.88%)、WTI原油先物101.08(-3.54%)。金先物1733(-0.50%)、ビットコイン円2,828,428(-0.41%)。ぎくしゃくしている。
 11日の日経平均295円高。大引け2万6812円。TOPIX1914(+27)。プライムの出来高11億5200万株、売買代金2兆6500億円。値上がり1624(値下がり189)。10年債0.240%(-0.005)。米10年債3.034%(-0.044%)。上海総合3313(-1.27%)、香港ハンセン21,124(-2.77%)、ロシアRTS1127(-1.53%)。マザーズ指数の引け679.55(-0.43%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。日本にとってホワイトハウス初の半旗が印象に残った。(了凡)