緩和マネー日本に戻る 利上げ株安に折り合いつける場面 (2022.06.28)
週明け3連騰。日経平均小陽線の引け。後場一段高だ。先物が軒並み高いためで買い戻しによるもの。25日線2万6971円に接近した。依然5日線2万6386円を上回り、28日配当取り最終、再投資3兆2000億円先取りし一服。2万7000円が関門とみられる。26日開幕したG7でロシア産原油価格に上限案、同日ロシアの外貨建て国債利払い事実上デフォルト、国内の節電呼び掛けなど時間稼ぎ。前週末急伸したフィラデルフィア半導体(+4.45%)、■■■(****)新工場やTSMC進出に伴う■■■■(****)・■■■■(****)など製造業の国内回帰に分がある。米利上げと株安に折り合いをつける場面で一進一退。欧州は今冬エネルギー不足という。23日ドイツが天然ガス緊急計画パートⅡに入り、58%に低下した備蓄が12月限界を迎えパートⅢ(配給)に逡巡。米国やユーロのスタグフレーションも懸念される。日本の場合、悪い円安といわれながら物価上昇分の4分の3エネルギー高騰によるもの。実質4分の1に過ぎない。円安により目先貿易収支の赤字が増えるものの後日反転。従来通り黒字が増える仕組み。これが22日述べたJカーブ効果で中長期最大の株高要因と考えられる。製造業の国内回帰とインバウンド、安保再構築。さらに、戦後2度目のマスタープランなどポジティブな材料。1990年代のバブル崩壊で30年失った日本と2020年代の米国が瓜二つ。FRBがコロナ禍2年有余で3兆ドル(約400兆円)緩和マネーのおまけつきだ。米国で利上げ株安に見舞われた資金が円安に引っ張られ、Jカーブ効果で増幅するさまが見える。日経平均3万8000円台が10年で1万円割れ。値鞘を外資が持ち去ったといわれる。今回逆になると見込まれ溜飲が下がる。10年先、桁外れのマネーが日本に戻ってくる。3月から初動に入った。昨年と同様8月に地政学的ネタが待機している模様で「コロナ並み」という。ウクライナが7~9月転機を迎え、ロシアの負けっぷりが明らかになる見通し。戦線が膠着し動かなくなれば一時停戦。ウクライナのクリミア半島奪回をはじめ猛烈な巻き返しが始まるという。双方共倒れが落ち。漁夫の利もついて回る。Jカーブでいうと、1年目より2~3年目遥かに円安効果が大きい。同じ80年周期でも1860、1940年代と違ってインフレだけに世界中ビギナー。日本株がアナログ見直しとデジタル応用でリードするはずだ。
日経平均先物によると、27日大証ミニ2万6670円(+0.58)に対しラージ6860円、シカゴ円建て6615円。現物より69円高い。ダウ先物3万1375ドル(+0.59%)。同172ドル高い。VIX恐怖指数28.16(-3.06%)、WTI原油先物107.36変わらず。金先物1834(+0.54%)、ビットコイン円2,890,878(+1.68%。)。中長期さらに化けるという。
27日の日経平均379円高。大引け2万6871円。TOPIX1887(+20)。プライムの出来高11億0900万株、売買代金2兆6900億円。値上がり1297(値下がり462)。10年債0.230%(+0.010)。米10年債3.175%(+0.041)。上海総合3379(+0.88%)、香港ハンセン22,229(+2.35%)、ロシアRTS1424(+0.69%)。マザーズ指数の引け674.10(+0.36%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、I■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。10年先、緩和マネーが日本に戻る。(了凡)