円安がJカーブ効果 当分持ち出しでも取り戻す見通し (2022.06.22)
3日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。アヤ戻しだ。前日、25日線と下方乖離が4.7%に広がり売られ過ぎ。20日欧州、時間外でダウ先物も高く買い戻しによるもの。プライムの出来高11億1300万株、売買代金2兆6100億円に過ぎない。値上がり1719(値下がり92)。16日英国0.25%、スイス0.5%利上げに対し17日も日銀現状維持。ECBが7月利上げの見込みで引け小甘い。世界の4割弱気という。17日、サマーズ元米財務長官(67)がFRBを批判。事態の深刻さを理解していないと手厳しい。大甘の日銀がFRBのATMと揶揄される所以。1985年プラザ合意で1ドル120円、2008年リーマンショックと11年東日本大震災に見舞われ同75円をつけ、事実上オケラになった日本が米国債を大半引き受けた。今回円安に振れたが、21年末の対外純資産411兆円にのぼり世界一。これまでのレートで加重平均すると25%含み益。5月末で外貨準備も175兆円といわれびくともしない。戦後ベトナム戦争(1955~75年)をはじめドルが紙切れになりかけた危機を救ったのが日本。当分円安で持ち出しになっても、ウクライナ危機後予想される2度目の「マスタープラン」で取り戻す見通し。若林栄四氏によると、2020年代、日本と米国の株が1990年代にひきかえ真逆。ダウやナスダック安に拘わらず日径平均が戻り高値を更新。戦後の流れが逆転するという。相場研究家の市岡繁男氏(1958年生まれ)も似たような趣旨で共通項がある。遠くの戦争買いとばかり、2月24日と3月9日の日経平均を見直した。誰が見ても躊躇するもので、最近中国主席が3週間欧州向け特使を派遣した経緯と一致する。中国は一帯一路が岐路。ゼロコロナのもたらす動揺も収まらず、危険なほど経済が減速している。ロシアのウクライナ侵攻を巡り暗雲に包まれた。特使は欧州歴訪を通じコロナ対応から「戦狼外交」まで中国が間違いを犯したことを認めているという。ロシア同様「欧州を失いかけている」ためで、一口でいうとピークアウト。中国人が自前の金融システムを信頼していないのが致命的だ。経済や軍事面で目覚ましい台頭を遂げたものの金融がブレーキ。過去10年、成長一辺倒の結果、マネーサプライが極端に大きくなり7年前から資本規制。現在も継続し外資が寄りつかない。世界の外貨準備で人民元のシェア5年前1%から3%に拡大した程度。10月の共産党大会を前に軌道修正を迫られ、国家主権と経済再生の岐路に置かれた。日本の場合、日銀総裁の後任にプロパーで中曽宏氏(68)と雨宮正佳氏(66)が有力。もっぱら、異次元緩和の出口戦略に相当する。
日経平均先物によると、21日大証ミニ2万6355円(+0.48%)に対しラージ6350円、シカゴ円建て6355円。現物より109円高い。ダウ先物3万0327ドル(+1.53%)。同438ドル高い。VIX恐怖指数30.34(-7.92%)、WTI原油先物110.28(+2.07%)。金先物1837(-0.24%)、ビットコイン円2,868,764(+3.28%)。上値を試すところだ。
21日の日経平均475円高。大引け2万6246円。TOPIX1856(+37)。10年債0.230%変わらず。米10年債3.281%(+0.046)。上海総合3306(-0.26%)、香港ハンセン21,559(+1.87%)、ロシアRTS1371(+1.03%)。マザーズ指数の引け640.35(+4.06%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■■■■■(****) 、■■■■■■■(****) 、■■■■■■■■■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■■■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■■(****) 、■■■■■■(****) 、■■■■(****) 、■■■■■(****) 、■■■(****) など。円安がJカーブ効果をしょっている。(了凡)