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アンコール伊勢町

ものみな6月末が焦点 参院選から3年不都合な事態も (2022.06.13)

 前週末急反落。日経平均中陰線の引け。200日線2万7943円を下回った。10日米主要3指数大幅続落に出くわし、夜間取引510円安の2万7340円が現状。下値模索だ。米CPI前年同月比8.6%上昇(4月8.3%)が主因。前月比も1.0%(4月0.3%)上回り、6~7月のほか9月0.5%利上げで持ち切り。週明けFOMC(14~15日)や中国の経済指標、ECB7月利上げなど消化難もあり見送られた。受け売りだが、世界的なインフレに日本だけ量的緩和を維持するのは困難。日銀がイールドカーブコントロールにより10年債上限0.25%を死守しているが、不測の事態で突破すると株安に金利上昇のW パンチ。22日参院選公示(7月10日投票)から3年、不都合な事態も一緒くたにやってくる。日米で現れた「天底一致」が注目される所以。事実、3月から米国株売り日本株買い。外資がドル建て日経平均で割安な日本株を買い増し。10日現在、日経平均をダウで割ったND倍率(5日移動平均)が8ヵ月ぶり0.85倍という。ブルームバーグによると、米金融当局の物価対策で弱気相場が続き、来年リセッション入りも伝えられる。依然円安の儘6月小康状態として7~9月時間稼ぎに過ぎない。プーチン氏が恒例になった毎年6月国民との対話番組を棚上げ。同4月までに発表していた年次教書もパス。負け戦が続き兵站補強儘ならなず、6月末99%辞任説まで流れている。5日、身内のカザフスタン民主化。10日、トルコが事実上北欧2国のNATO加盟を認め、ロシア孤立に浮き足立った。辞任なら買い戻し殺到。踏み一巡から処分売りも桁外れ。7~9月記録的な乱高下が予想される。10日現在、0.85倍になったND倍率。1.00倍に換算すると日経平均3万2700円。円安の限界とみられ、若林栄四氏によると25年8月急転直下1ドル65円の円高。さらに、戦後360円に里帰りするおまけつき。日銀も量的緩和の巻き戻しに追い込まれ7~9月タイムアウト。円安と戦争で必需品の価格上昇が本格化する見通し。奇異にしても、日経平均3万2700円が上値の目安。利食い千人力だ。FRBとECB、日銀のベースマネーがリーマン危機(2008)後激増。直前3兆ドルが21年8月19兆3000億ドルと6倍以上。22年3月18兆4000億ドルでピークから4.7%減少。米国株が3行のベースマネー合計と連動している。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7335円(-1.85%)に対しラージ7340円、シカゴ円建て7355円。現物より469円安い。ダウ先物3万1437ドル(-2.56%)。同44ドル高い。VIX恐怖指数27.75(+6.36%)、WTI原油先物120.47(-0.86%)。金先物1875(+1.21%)、ビットコイン円3,849,761(-1.62%)。週明けを先取りしている。
 10日の日経平均422円安。大引け2万7824円。TOPIX1943(-25)。プライムの出来高12億7200万株、売買代金3兆1400億円。値上がり176(値下がり1634)。10年債0.250%(+0.005)。米10年債3.165%(+0.008)。上海総合3284(+1.42%)、香港ハンセン21,806(-0.29%)、ロシアRTS1268(+4.64%)。マザーズ指数の引け687.15(-1.71%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。ものみな6月末が焦点になった。(了凡)