証券ビュー

アンコール伊勢町

10年債0.255% もはや居ても立ってもいられない (2022.06.14)

 週明け全面安。日経平均大陰線の引け。25日線2万7042円を下回った。10年債0.255%が主因。日銀が2016年9月からイールドカーブコントロールで死守してきた上限を突破。臨時オペを通知したものの収まると考えにくい。時間外で0.25%を超える取引が予想され株安に金利上昇のWパンチ。世界中、切羽詰まり時間稼ぎに入った。FOMC(14~15日)や中国経済指標、ECBの7月利上げなど織り込み、24年ぶり1ドル135円19銭をつけ円売り達成感もうかがえる。米利上げと金融引き締めが遠因だけに、テクニカルで75日線2万6856円が下値の目安。6月持ち堪えても7~9月つかまる見通し。ダウが1990年の日経平均に似てきたという。2020~24年に限れば2005~09年と相似。金利上昇をきっかけに日米で現れた「天底一致」が注目される所以。このため、一時利食い千人力と述べた。事実、1989年の日経平均に2021年のダウを重ねるとそっくり。株に10年債の動きも瓜二つ。23年にかけてダウ2万ドル割れ、日経平均1万6000円も考えられる。ロシア中銀によると、新興国中心に物価上昇が金利に波及。リーマン危機並みのショックに見舞われるという。次の金融危機が1930年代型のデフレでなく財政破綻によるインフレ。債券が見向きもされず、行き場を失った緩和マネーが貴金属はじめ国際商品、株に向かう道筋。23年半値になった矢先に24年急騰。記録的な投機といわれる。若林氏曰く、これから5年、米国株売り日本株買い。25年にかけて1ドル65円。中長期360円のアウトラインが見えてきた。人間が先祖のDNAを受け継いでいる以上、80年周期でやってくる超インフレが避けられず、世界も20年代の10年日本の幕末に匹敵する動乱期。米国で1860年代の南北戦争、1930年代の大恐慌に金価格が倍以上になった。旧聞だが、昨年英フィナンシャル・タイムズ紙に出たキッシンジャー元米国務長官(99)のインタビュー記事。時代の終わりに幕引きする人物が現れる。「それがトランプ大統領」という。世界の幕末にふさわしい非常識な人物が登場した。戦後77年を数え、市場も残り3年で様変わり。前日、参院選から3年不都合な事態と述べた。6月末を焦点に7~9月乱高下。23年ダウが半値になり、24年急騰に間に合うかどうか。14日から維新に備える。
 日経平均先物によると、13日大証ミニ2万6730円(-0.41%)に対しラージ同、シカゴ円建て6695円。(-2.31%)。現物より292円安い。ダウ先物3万0835ドル(-1.76%)。同558ドル安い。VIX恐怖指数32.50(+24.57%)、WTI原油先物119.17(-1.48%)。金先物1859(-0.83%)、ビットコイン円3,418,099(-10.10%)。
 13日の日経平均836円安。大引け2万6987円。TOPIX1901(-42)。プライムの出来高12億1800万株、売買代金2兆8900億円。値上がり332(値下がり1457)。10年債0.255%(+0.005)。米10年債3.236%(+0.007)。上海総合3255(-0.89%)、香港ハンセン21,067(-3.39%)、ロシアRTS1268(+4.64%)。戦時景気とルーブル高の罠。予算の大部分軍事支出という。マザーズ指数の引け653.98(-4.83%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。もはや居ても立ってもいられない。(了凡)