証券ビュー

アンコール伊勢町

円安続き6月小康状態 26日G7にNATOやウクライナも (2022.06.09)

 4連騰。日経平均小陽線の引け。7日200日線2万7940円を抜き高値引けだ。25日線2万6925円と乖離4.86%。過熱の目安5%といわれ、3月25日の戻り高値2万8338円が関門。上値を試すとみられる。年初来3月にかけて米国株20%下落。1970年以来最悪のスタートだ。S&P500種によると、1926年から15回下げ相場となり平均値幅34%。同日柄170日調整。ピークから15~20%下げると売りが減少し下げも緩慢だが、その後大底を探る動き。この間弱持ち合い4ヵ月という。6月を突破口に7~9月乗り切る上で、これから5年米国株売り日本株買い序盤。1985年プラザ合意から猛烈なドル安で日本株の値鞘を持ち去った米国に対し、今回記録的な円安で大半取り戻す旨述べた。6月小康状態が予想され、首相にとって15日国会の会期末から26日G7(ドイツ)、28~29日NATO首脳会議(スペイン)。さらに、ポーランドやウクライナ歴訪も流れ、得意の外交で稼ぐチャンス。来年G7が広島開催だけに、日銀総裁の任期(来年4月)まで円安が続く見通し。若林栄四氏の2025年1ドル65円まで飛躍できないが、戦後1ドル360円を振り出しに値幅と日柄を帰納したもので循環要因。悪い円安、よい円高もない。天の計らいだ。気になるのがウクライナ情勢。フォーリン・アフェアーズによると、ロシアが一段と不利な方向。壊滅的な敗北で終わるという。10年に及ぶアフガン戦争で1万5000人のロシア兵が命を落とし、共産党政権崩壊の一因となったが、当初2ヵ月でこれを上回る戦死者を出し、日露戦争の教訓もいかされていない。ロシア連邦安全保障会議がプーチン氏を解任するか、プーチン氏が秘密警察の動員に成功し北朝鮮のような国になるか二つに一つという。2月から3月にかけて1ドル120ルーブルに暴落し、直近60ルーブルに戻した為替変動が決め手。石油や天然ガス輸出など安売りの一方、戦費膨張やロシアで生産できないハイテク部品の輸入制約など袋小路。資源価格急落や経常収支悪化からルーブル底割れも考えられる。6月乗り切っても7~9月つかまる見込みだ。
 日経平均先物によると、8日大証ミニ2万8210円(+0.04%)に対しラージ同、シカゴ円建て同。現物より24円安い。ダウ先物3万3044ドル(-0.36%)。同136ドル安い。VIX恐怖指数24.37(-2.79%)、WTI原油先物120.67(+1.10%)。金先物1852(+0.02%)、ビットコイン円4,081,550(-1.12%)。円安が続いている。
 8日の日経平均290円高。大引け2万8234円。TOPIX1969(+22)。プライムの出来高13億株、売買代金3兆0100億円。値上がり1413(値下がり356)。10年債0.245%変わらず。米10年債3.009%(+0.031)。上海総合3263(+0.68%)、香港ハンセン22,014(+2.24%)、ロシアRTS1224(+3.69%)。マザーズ指数の引け679.22(+2.69%)。反転の公算が大きい。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。2024年に世界中利下げを迫られるという。(了凡)