戦後のクライマックス 米国ドル安日本が円安で取り戻す (2022.06.06)
前週末反発。日経平均小陽線の引け。時間外で先物安に包まれた。3日ダウ348ドル安(2日435ドル高)につながり、米10年債が米雇用統計発表後一時2.98%(前日2.91%)をつけ持ち高調整売り。米連銀総裁曰く、7月のFOMCまで3回連続0.5%利上げ、必要なら9月まで0.5%表明にたじろいだ。3日の日経平均先物2万7565円。現物より197円安い。しかし、同日■■■■■■■■■■(****)と■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)3銘柄で現物を203円押し上げ事実上イーブン。日本がグローバル化に伴う構造的な循環要因で円安となり、デフレ脱却の最終段階にある旨異論なし。6月持ち堪えると7~9月楽しみだ。直近の円安が95年当時の円高を逆さにしたもので、四半世紀外貨を稼いだ日本企業が国内生産引き上げにシフト。非製造業に広がり、6月からインバウンド解禁とあってファンダメンタルズ好転。ドイツが経済安保を見直し国防費をGDPの2%に引き上げ日本も待ったなし。重厚長大産業の水準訂正につながった。アナログの巻き戻しを促すもので、AIやIoT、DX投入などデジタル化と同時進行。これから5年、米国株売り日本株買い。1980年代後半から猛烈なドル安で日本株の値鞘を持ち去った米国に対し、今回記録的な円安で大半取り戻す場面に入った。2025年、1ドル65円。中長期360円といわれ22~25年戦後のクライマックス。正念場を乗り切ると、ガイアの法則(日本の時代)が視野に入るという。ロスチャイルド、アングロサクソン、フリーメーソンの歴史が終わるわけでコロナ、ウクライナ情勢の顛末が鍵を握っている。市場から見ると、日経平均4万円が関門。500種平均20年9月、ドル建て日経平均21年1月ピーク更新に次ぐもので、1905年日露戦争、45年敗戦、85年プラザ合意の経緯からも25年御名御璽と述べた。気になるのが中国のバブル崩壊。日本の株価が1989年12月3万8915円をピークに暴落。土地も総量規制で91年半ばピークアウト。94年12月から実体経済も深刻になった。中国の場合、1972年米中国交正常化と一人っ子政策を手掛かりに日本の成功体験を後追い。2015年6月上海総合が天井を打ち、不動産も20年10月追随。21年9月恒大集団デフォルト懸念から一部始終日本の轍を踏む始末。2030年にかけて上海総合1000ポイント割れも考えられる。台湾との帰趨もロシアとウクライナに近い。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7560円(-0.81%)に対しラージ7570円。ダウ先物3万2910ドル(-0.94%)。現物より10ドル高い。VIX恐怖指数24.79(+0.28%)、WTI原油先物120.26(+2.90%)。金先物1853(-0.94%)、ビットコイン円3,891,136(+0.01%)。持ち高調整とみられる。
3日の日経平均347円高。大引け2万7761円。TOPIX1933(+6)。プライムの出来高11億0800万株、売買代金2兆6700億円。値上がり995(値下がり774)。10年債0.230%(-0.010)。米10年債2.939%(+0.027)。上海総合3195(+0.42%)、香港ハンセン21,082(-1.00%)、ロシアRTS1199(+0.29%)。マザーズ指数の引け670.37(+1.49%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。戦後のクライマックスが楽しみだ。7日取材のため、8日付本欄休載の予定です。(了凡)