日露戦争が引っ掛かる ドンバスの戦闘でロシア軍惨敗 (2022.04.25)
前週末反落。日経平均小陰線の引け。4日ぶりだ。引け後、先物が夜間取引で下落。390円安の2万6710円。22日ダウ981ドル安、同先物200ドル安の呼び水になった。5日線2万7132円を下回り安値模索。出直しだ。21日、FRB議長が5月のFOMC(3~4日)で0.5%利上げを示唆。量的引き締めも伝えられ、事実上0.75%織り込みダウ大幅続落につながった。外資連続3週買い越し一服。18日ドンバスで本格的な戦闘が始まり、5月9日(ロシア戦勝記念日)まで3週間。21日プーチン氏が最後の砦マリウポリ「解放に成功」と宣言し、ウクライナ軍の投降許さず副市長が軍事パレード開催を表明。25日から2週間カウントダウンに入る見通し。プーチン氏はキーウで緒戦を落とし東南部に戦力を集中するため予備軍まで投入。13日旗艦「モスクワ」轟沈を機に逆上した。艦隊司令長官逮捕、国防相心筋梗塞、作戦将校解任など自暴自棄の模様。やむなく戦勝記念日に賭けた。開戦2ヵ月、物心両面で限界が見られる一方、ウクライナ軍は勝つ必要なく持ち堪えるのみ。ロシア軍惨敗といわれる。長い間準備しながら大半旧ソ連を踏襲する装備で、西側の第3次AIブームによる情報兵器が圧倒。2014年クリミア併合からロシア軍のデータを集め、5月9日に的を絞った作戦という。「モスクワ」轟沈に船上火災や対艦ミサイル説もごうごうだが、日露戦争で同日旗艦「ペトロハブロフスク」が沈没。翌年5月バルチック艦隊の旗艦「クリャージ・スブオーロフ」も撃沈され、当時日英同盟(1902~23)が機能したことも事実。今秋第2幕を踏まえ、これから1年似たような経緯が予想される。市場が経済合理性で動くだけに、5月9日ロシアのパレードが先行指標。東西共倒れ。±漁夫の利と述べた。買い戻し一巡から投げも考えられる。日露戦争(1904~05)の場合、開戦買いで始まり戦局の消長や財政・金融の思惑もあり一喜一憂。04年末旅順陥落で盛り返し05年半ば日本海の海戦大勝。早期講和期待から企業の大幅増益も伝えられ熱狂相場になった。開戦時125円の東京取引株式(長期)が6月半ば274円に化けている。今回理外の理を加味すると、半値押し2万6510円を目安に全値戻し2万9388円もあると述べた。22日、NYで講演した日銀総裁が強力な緩和を継続する必要がある旨強調。米国と立場が大きく異なるという。鵜呑みにできないが、背後に日露戦争の因縁も見え隠れする。
日経平均先物によると、22日大証ミニ2万6705円(-1.46%)に対しラージ6710円、シカゴ円建て6720円。現物より385円安い。ダウ先物3万3611ドル(-3.16%)。VIX恐怖指数28.21(+24.38%)、案の定跳ね上がった。WTI原油先物100.75(-2.15%)、金先物1932(-0.81%)、ビットコイン円5,092,005(-0.37%)。
22日の日経平均447円安。大引け2万7105円。TOPIX1905(-22)。プライムの出来高9億7900万株、売買代金2兆3800億円。値上がり263(値下がり1536)。10年債0.245%変わらず。米10年債2.895%(-0.013)。上海総合3086(+0.23%)、香港ハンセン20,638(-0.21%)、ロシアRTS928(-3.45%)。マザーズ指数の引け703.01(-2.67%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。日露戦争が引っ掛かる。(了凡)