ロシアの帰趨握る場面 ドンバスで逆転を許すと塹壕戦 (2022.04.20)
3日ぶり反発。日経平均小陰線の引け。5日線2万6978円を7円上回った。18日ダウ39ドル安、1ドル127円台の円安、ウクライナ東部大規模戦闘など新たな手掛かり。引け後先物が安いほか、上海総合3194(-0.05%)に対し香港ハンセン21,027(-2.28%)が気懸かり。中国本土株指数217.91(-2.95%)の影響とみられる。香港休場中18日公表された中国経済統計で3月の小売売上高3.5%減がこたえた。4~6月ゼロコロナの反動を見越したもので、逆イールド解消に拘らず米10年債一段高と同時進行。円もまな板で跳ね日銀が慌てふためく始末。米国はじめ西側のウクライナ軍事支援に大量のドルを調達するため円売り一色。日本も一役買っている。17日ゴールドマンによると、過去米国や他国の金融引き締めと景気の関係を分析し、2年以内に後退の確率35%と鷹揚な見解。にわかにヒンデンブルグ・オーメン(テクニカルな米株急落)を持ち出し、「6月にロシアがなくなる」まで述べた矢先、中長期なら飲み込めた。1~3月コロナやインフレ、ウクライナ危機で縮み上がった市場が時ならぬ円安に見舞われ、上方修正を迫られた企業の決算発表に沸く場面も考えられる。FRBが3月利上げ・引き締めに転換し、予想される景気後退に緩和措置で対応するのと同じ。13日ロシアの旗艦「モスクワ」がウクライナに轟沈され、18日ドンバスで本格的な戦闘が始まった。ロシアの帰趨を握るもので、緒戦キーウを死守し旗艦を沈めた手前、ドンバスで逆転を許すと塹壕戦。英エコノミスト誌によると、欧州の安全保障を左右する上でも西側支援により決定的勝利。ロシアに勝たねばならないと痛烈だ。これまで数百万のウクライナ人が故郷を追われ、ロシアも約30万人脱出した模様。ロシアの場合、迫害や徴兵、孤立を恐れ旧ソ連に似た閉塞感が主因。これに対し、ウクライナはゼレンスキー氏(44)がユダヤ系で背後から強力な支援。「絶対に負けない」という。今秋から中国も動くといわれ前半のクライマックス。5月9日、赤の広場でパレードいかんだ。2月に■■■■■(****)と■■■■(****)で開戦の有無を見たように、5月にかけて関係分の■■■■■■(****)が先取り。大商いで上場来高値を更新すると買い戻しの山。峠を越すや投げも考えられる。
日経平均先物によると、19日大証ミニ2万6950円(-0.37%)に対しラージ同、シカゴ円建て6945円。現物より40円安い。ダウ先物3万4342ドル(+0.08%)。同70ドル安い。VIX恐怖指数22.54(-0.70%)、WTI原油先物105.17(-2.27%)。金先物1981(-0.24%)、ビットコイン円5,230,609(+0.84%)。ドンバスを牽制している。
19日の日経平均185円高。大引け2万6985円。TOPIX1895(+15)。プライムの出来高9億6100万株、売買代金2兆2300億円。値上がり1253(値下がり505)。10年債0.250%(+0.010)。米10年債2.880%(+0.023)。ロシアRTS893(-3.48%)、マザーズ指数の引け744.39(-0.96%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。ロシアの帰趨を握る場面だ。(了凡)