証券ビュー

アンコール伊勢町

前途左右する5月9日 時代がかったものでやり繰り算段 (2022.04.11)

 前週末反発。日経平均小陰線の引け。3日ぶりだ。7日ダウ87ドル高を受け売り一巡後下げ渋り。食品や医薬品、日用品などディフェンシブ関連確り。8日ダウ137ドル高となり自律反発を持ち越した。8日のSQ値2万7122円。先物も五十歩百歩。25日線2万6777円を上回っている。一方、米S&P500種とナスダックが4週振り下落。先行指標のダウ輸送株平均が4月に11%下落し8日安値を更新。6日FOMC議事録(3月)から急ピッチな引き締めが気懸かり。物価が賃金上昇を上回り購買力低下をもたらすという。ウォール街の一角で米株高に転機到来説。S&P500種の8日終値(4488)が今年の高値といわれる。若林栄四氏の「3月からドル安」に並ぶもので、ホロスコープの3月初動9月本格化と矛盾しない。それも、ウクライナ危機収束に3年のご託宣でやり切れない。若林説によると、この間米国株売り日本株買い。助っ人が現れ、日経平均4万円説に変わりないことも事実だ。中長期ルーブルに続きドル暴落も考えられるためで、日本が一時的な駆け込み寺。円キャリー再燃もくすぶっている。制裁一辺倒に限界。双方平行線のまま長期化し共倒れ。日本が±漁夫の利と述べた。そもそも、ロシアが開戦を決意したのは2月4日プーチン・習近平氏会談から。北京五輪開幕直前中国の後方支援協力を取りつけ、ウクライナ侵攻に踏み切ったという。開戦1ヵ月有余。作戦に失敗し膠着状態。双方勝ち目なく消耗戦に追い込まれた。前途を左右するのが5月9日。第2次大戦で2600万人の同胞を失いながら独ソ戦に勝利。モスクワで降伏文書に調印した記念の日。今回ウクライナを「ネオナチ」と見做し徹底的に叩くという。昨年のメッセージが勇ましい。曰く、戦勝記念日おめでとう。世界の運命にとって歴史的意味を持つ勝利だ。ロシアと国民に現在もこの先も神聖なもの。ナチズムを粉砕した者の子孫として祝う権利があるという。2度あることは3度ある。ナポレオン、ヒトラーに次ぐもので時代がかったもの。今回、勝ったところで国富払底、交流途絶、人材流出など再建困難。中長期なおさらだ。米国はじめ西側の打撃も大きい。やり繰り算段に追い込まれる。
 日経平均先物によると、8日大証ミニ2万7010円(-0.11%)に対しラージ7000円、シカゴ円建て7010円。現物より24円高い。ダウ先物3万4626ドル(+0.39%)。同95ドル安い。VIX恐怖指数21.16(-1.81%)、WTI原油先物97.84(+1.88%)。金先物1948(+0.55%)、ビットコイン円5,280,591(+0.32%)。小動きのままだ。
 8日の日経平均97円高。大引け2万6985円。TOPIX1896(+3)。プライムの出来高12億7000万株、売買代金3兆1000億円。値上がり959(値下がり823)。10年債0.225%(-0.005)。米10年債2.709%(+0.052)。上海総合3251(+0.47%)、香港ハンセン21,872(+0.29%)。マザーズ指数の引け792.86(+0.47%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。5月がヤマ場。決算発表に3~4日FOMC、9日ロシアの記念日、ウクライナ作付け、月末ロシア国債満期償還などGW明け混乱も予想される。時代がかったものでやり繰り算段に追い込まれた。(了凡)