新月買いが背中押す 有事の株安一時的4~6月全値戻し (2022.03.04)
反発。日経平均小陰線の引け。5日線2万6563円を上回った。米主要3指数反発を受けたもので、ロシアがウクライナと停戦協議再開を表明。FRB議長の米下院議会証言で3月の利上げが0.25%にとどまる旨を好感。新月買いが背中を押した。後場伸び悩み諸説粉々。ロイターが前日紹介した反体制派ナワリヌイ氏のツイッターを伝え、今月中旬モスクワ市内で大規模な「反戦マーチ」の計画。弾圧をしのぎ反政府運動が再燃する見込みだ。このため、開戦10日目の5日キエフ陥落にロシアデフォルト持ち越し。当事者のほか国連も機能不全で市場がカウントダウン。3日の反発でブルがリードしている。MACD(移動平均の発展版)によると、ゴールデンクロス接近。18日(金)満月にかけて高い。半値戻し2万7582円も考えられる。2月24日の開戦時、ダウ92ドル高(一時859ドル安)が初動。25日の日経平均505円高(24日461円安)とリンク。予想される最悪の事態を織り込んだ。有事の底入れに10~15日必要といわれ、「反戦マーチ」が新たな材料。ナワリヌイ氏が危機に光明をもたらす旨述べた。ロシアとウクライナ、NATOとロシアの共倒れを棚上げするものでソロス支援。ユダヤ系資本が「新体制」のテコ入れを図る見通し。2008年リーマン危機で左前、17年ロックフェラー没(101)から指揮系統を見失った彼らが巻き返し。コロナをはじめ人工危機をつくり出し、10年以上行き過ぎた金融緩和で荒稼ぎ。NATOのほかロシア、ウクライナにも解け合いを持ち掛け市場に君臨。もう一花というわけだ。昨春来ロシアがウクライナ国境に軍隊を集め機をうかがっていた模様で、14年クリミア併合の延長上。プーチン氏がスラブの地を守るため、何が何でもウクライナをNATOに渡せないという。有事の株安一時的。太平洋戦争(1941)から同時多発テロ(2001)まで経験則。15~16日FOMCで0.25%利上げが固まれば買い戻しに拍車。4~6月引き締めも鈍るとみられ、全値戻し2万9388円もあり得る。その後、米中間選や中国共産党大会、国内も参院選を控えしどろもどろ。ロシアや中国のような大国に民主化が馴染まず、米国も多民族国家で合意形成が容易でない。日本がデカップリング(二つの効果を切り離す)のかなめ。駆け込み寺と考えられる。欧米がロシア向けSWIFT排除を決め中国のCIPS活況。日本が取引高トップという。
日経平均先物によると、3日大証ミニ2万6525円(-0.47%)に対しラージ6520円、シカゴ円建て6525円。現物より52円安い。ダウ先物3万3802ドル(-0.14%)。同89ドル安い。VIX恐怖指数31.13(-6.57%)、WTI原油先物113.12(+2.28%)。金先物1936(+0.73%)、ビットコイン円5,024,860(-0.95%)。先高観がうかがえる。
3日の日経平均184円高。大引け2万6577円、TOPIX1881(+21)。東証一部の出来高12億3400万株、売買代金2兆7500億円。値上がり1424(値下がり667)。10年債0.170%(+0.040)。米10年債1.859%(-0.024)。上海総合3481(-0.09%)、香港ハンセン22,467(+0.55%)。マザーズ指数の引け755.86(-1.71%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)など。新月買いが背中を押した。(了凡)