ウクライナ危機に光明 モスクワ州生まれのナワリヌイ氏 (2022.03.03)
4日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。5日線2万6442円を下回った。ウクライナ危機とロシアデフォルト懸念が同時進行。前日米10年債一時1.70%割れを受けダウ597ドル安。リスクオフの動きとみられる。侵攻48時間でキエフ陥落。勝利宣言を見込んだロシア国営通信の予定稿が露見。ロシア軍の苦戦が明らかになった。1998年8月のロシアデフォルトを引き合いに、ルーブル建て国内債務不履行と対外債務90日支払停止も悪しき前例。原油価格111ドル台高騰が輪をかけた。引け後先物が持ち直し小康状態にある。値上がり251(値下がり1875)。全33業種のうち、鉱業と石油、石炭、非鉄4業種が高い。2月24日の安値2万5775円が下値の目安という。中国指導部でウクライナのロシア帰属を巡り、日本の満州国(1932~1945)を引き合いにロシアに加担するか否か迷っている。ロシアにとってウクライナの首都キエフ奪回なしに一歩も引けないが、ロシア軍将校の反発が強い上、国民の反対も根強い。双方戦費が桁外れに急増し兵站確保も困難だけに、開戦10日目の5日ターニングポイント。当事者はおろか国連も止められず市場がカウントダウン。ロシアの倒産確率(2月末56%)が跳ね上がる。5日キエフが陥落しない限りロシアの負けと述べた。2日入手したのがナワリヌイ氏(45)。モスクワ州生まれの反体制派弁護士。プーチン氏が最も恐れる男といわれ、収監中に拘らずウクライナ侵攻に反旗を翻した。ユダヤ系でソロスが支援。米国との繋がりも伝えられる。2月24日、開戦の日に独立系メディアを通じて動画を公開。軍関係者や国民の支持を集めている。2011年ロシア下院や12年同大統領選、13年モスクワ市長選などを通じて知名度があり、ゴルバチョフ、エリツィン、プーチンに匹敵する玉という。ウクライナとロシアが同士討ちで破綻するよりマシだ。3日(木)新月買い、15~16日FOMCにかけて新たな材料。ロシアにとって救世主。ウクライナとよりを戻す上で乗ってみる価値がある。米NBCによると、プーチン氏は作戦通り進まないことに腹を立て孤立。話し相手に事欠き現場の把握ができていない。旧ソ連崩壊(1991)から30年有余、彼の主張を鵜呑みにせず国民の間で客観的な見方が広がっている。ウクライナ危機も10年先の初動。市場の裁定が待たれる。
日経平均先物によると、2日大証ミニ2万6510円(+0.57%)に対しラージ同、シカゴ円建て6490円。現物より97円高い。ダウ先物3万3480ドル(+0.64%)。同185ドル高い。VIX恐怖指数32.74(+8.59%)、WTI恐怖指数109.30(+5.70%)。金先物1930(-0.70%)、ビットコイン円5,094,500(-0.11%)。雲が切れかかった。
2日の日経平均451円安。大引け2万6393円。TOPIX1859(-37)。東証一部の出来高14億2500万株、売買代金3兆1100億円。10年債0.130%(-0.045)。米10年債1.750%(+0.034)。上海総合3484(-0.13%)、香港ハンセン22,343(-1.83%)。マザーズ指数の引け769.03(-0.92%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。ウクライナ危機に光明を見た。(了凡)