証券ビュー

アンコール伊勢町

円キャリー再燃が幸い 今週国債オペきっかけに人気化 (2022.02.17)

 3日ぶり反発。日経平均小陽線の引け。後場も確りだ。前日の夜間取引でウクライナ危機一服。買い戻しとみられ米主要3指数4日ぶり反発を受けたもの。米ロ外交努力継続が伝えられ半信半疑。ダウが前日まで約1200ドル下げ3分の1戻した矢先、5日線2万7336円を上回った。16日、FOMC議事録要旨が次の関門。前回(昨年12月)トラウマの844円安。正月気分が吹っ飛んだ。1月の米小売売上高発表も取り沙汰され、25日線2万7474円が上値のボーダーライン。逐一日柄整理が進むと考えられる。ロイターによると、イラク戦争(2003)や米大使館人質事件(1979)、キューバ危機(1962)など戦後指折りの危機が一時的に終わり、発生後1年でS&P500種の平均上昇率8.6%。ウクライナに過剰反応との見方もある。北京五輪閉幕(20日)前後気を抜けないが、ウォール街自体インフレとの戦いがより大きなリスク。米政府はじめ米中産階級が膨大な借金に喘いでいるためで、15日米10年債一時2.05%まで上昇。にも拘らず金先物上昇、ドル安とあって円キャリーが再燃した。今週10年債指し値オペをきっかけに人気化。主要国唯一緩和堅持を明らかにし、いざ世界の駆け込み寺。ウクライナ情勢や米利上げ、世界的なコロナ蔓延にも強い。G7で最も弱い通貨といわれ円安が曲者。日銀の物価目標2%(1月0.8%)が目安。日経平均やTOPIXにとって追い風になりそうだ。先進国で30年物価、賃金、GDP横ばい。バブル崩壊、リーマン危機、ゼロ金利。消費税引き上げにコロナの追い討ちをしのぎ過去に例を見ない。朝鮮戦争(1950~53)とベトナム戦争(1955~75)による特需が供給過剰を生みデフレ体質になった。欧米が2度の大戦で供給不足をきたしインフレをひきずっているのと対極。一時的であれ、世界の金城湯池にならざるを得ない。市場を見渡せば、■■■■■■(****)と■■■■■■(****)。■■■■■(****)に■■■■(****)を拾うようなもの。■■■■(****)もそうで、世界6位の領海を含む最大の金鉱床群をロックフェラーが狙っていたという。■■■■■(****)のコロナ経口薬と■■■■(****)のアルツハイマー新薬も傑出したもの。日本に先を越されると困る欧米の思惑が見え隠れする。大底圏で出番待ちの■■■■■■■(****)然り。子会社が世界初のゲノムシーケンサ受注に成功。年度末、新年度にかけて収益計上の見込みだ。
 日経平均先物によると、16日大証ミニ2万7410円(-0.07%)に対しラージ同、シカゴ円建て7405円。現物より55円安い。ダウ先物3万4870ドル(-0.10%)。同119ドル安い。VIX恐怖指数25.70(-9.28%)、WTI原油先物92.77(+0.76%)。金先物1856(+0.03%)、ビットコイン円5,119,634(-0.62%)。とても収まらない。
 16日の日経平均595円高。大引け2万7460円。TOPIX1946(+31)。東証一部の出来高11億5500万株、売買代金2兆8200億円。値上がり1792(値下がり320)。10年債0.215%(+0.005)。米10年債2.038%(-0.010)。上海総合3465(+0.57%)、香港ハンセン24,718(+1.49%)。マザーズ指数の引け734.68(+1.13%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、サ■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。円キャリー再燃が幸いだ。(了凡)