証券ビュー

アンコール伊勢町

株高維持のため利上げ オミクロン明け米国バブル肩代わり (2022.02.08)

 週明け反落。日経平均小陰線の引け。後場下げ渋った。4日米雇用統計(1月)をはじめ10日米CPI(同)、16日FOMC議事録要旨(同)など加味したもので、5日線2万7308円を下回った。米雇用統計の場合、1月の労働参加率62.2%(昨年12月61.9%)。好転したように見えるが、今年導入した新たな人口推計の影響で事実上変わらず。春節(1月31日~2月6日)明けの上海総合3429(+2.03%)、香港ハンセン24,579(+0.03%)もポジション調整に過ぎない。格別サプライズなしだ。前週末、米利上げが株高維持のため。原油下落をもたらす旨に納得。20日冬季五輪後、3月(15~16日)と5月(3~4日)のFOMCまで日柄調整。FRB議長が1月26日に3月利上げを示唆し、予防効果を反芻しながら見守っている。ボルカーショック(1979)の教訓といわれ、リーマン危機(2008)に次ぐもの。1981年レーガン政権発足から85年の「プラザ合意」を通じてドル高円安是正。猛烈な円高に見舞われ日本のバブル化に拍車がかかった。今回似たような経緯。平成元年(1989)から毎年総理交代に追い込まれ、思考停止に陥った30年に相当する。メディアが大本営発表。オミクロン明けから流れが変わると述べた。13日に期限を迎える13都県まん延防止重点措置もバブルの温床。政府が3週間をめどに延長の検討に入った。首相がワクチン3回目接種に1日100万回目指す方針を表明。3、5月のFOMCで売られ過ぎと買われ過ぎの調整。7月に参院選が終わると3年国政レベルの選挙なしだ。日本が米国の債券バブルを肩代わりする流れになってきた。2017年石油王ロックフェラー没後、相性のいいトランプ氏と安倍氏にひきかえバイデン氏と岸田氏が中継ぎの印象。危機を先送りしている。11月の米中間選で民主党が敗れるとちゃぶ台返し。150年続いたロックフェラーの既得権が台なしだ。「誰も月にいっていない」という故アームストロング氏の挿話が新鮮。トランプ氏の民主党弾劾、FRB廃止、派遣米軍撤退など現実的。メディアが大本営発表でさまにならない。
 日経平均先物によると、7日大証ミニ2万7165円(-0.22%)に対しラージ同、シカゴ円建て7155円。現物より94円安い。ダウ先物3万4871ドル(-0.31%)。同219ドル安い。VIX恐怖指数24.47(+0.49%)、WTI原油先物91.23(-1.17%)。金先物1811(+0.20%)、ビットコイン円4,895,472(+0.23%)。若林栄四氏が金先物2375ドル説。来年ターゲットという。佐渡汽船(9166)の上場廃止が決まり、都15億円出資と「みちのりHD」により再建。再び脚光を浴びる。住友鉱(5713)も推して知るべしだ。
 7日の日経平均191円安。大引け2万7248円。TOPIX1925(-4)。東証一部の出来高13億0200万株、売買代金3兆0100億円。値上がり783(値下がり1313)。10年債0.200%(+0.005)。米10年債1.919%(-0.007)。マザーズ指数の引け752.13(-2.76%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。株高維持のため利上げだ。心配ない。9~14日、分室の現場編集責任者が入院。15日退院の見込みです。このため、10~15日付本欄休載。16日付再開の予定です。(了凡)