サンタの出遅れギフト 年末年始不測の事態を避ける潮目 (2021.12.30)
29日実質新年入り。日経平均小陰線の引け。持ち高調整とみられる。配当落ち分38円。東証一部の値上がり1587(値下がり540)にのぼる。28日ダウ95ドル高を受けたもので、200日線2万8830円を上回りサンタラリーの延長上。出来上がっていない。上海総合3597(-0.91%)と香港ハンセン23,086(-0.83%)を除き先物が底堅いためで、前日急落したビットコイン5,507,000(+0.09%)にもうかがえる。この日、中国公務員に突然25%給与カットが伝えられ仰天。恒大ショックに伴う不動産バブル崩壊の落とし前と考えられ消化難。拓銀破綻(1997年11月17日)を思い出した。中国共産党が疑似資本主義にはまり事実上破綻。似たような経過が予想され、来年秋の中国共産党大会を前に生き地獄。日本が30年かけてしのいだように、体制転換の矢表に立った。1週間前、人民日報に鄧小平路線を持ち上げた論文が掲載され、習近平氏を無視した経緯につながるもの。交流サイトによると、アリババの企業城下町といわれる浙江省杭州市の女性職員が取材先。来年の収入が5万元(90万円)も減る。前触れもなく突然通告されたのが中国の現状。デフレの逆回転が始まった。日本の場合、土地と株が暴落した1990年発会当時、「平成の鬼平」といわれた日銀の三重野総裁(1924~2012)がバブル退治と称して公定歩合を3度引き上げ、世間も半ば納得していた。後日間違った政策に批判が高まり、松下、速水、福井、白川氏とつなぎ、黒田氏が三重野氏と対極で異次元の緩和8年以上。カンフルを打ち過ぎ副作用が出始めた。このため、ETF購入がアベノミクス前に戻り11月末の残高約50兆円。東証一部時価総額の7%という。要するに、行き過ぎた緩和マネーに金利、財政面からブレーキがかかり潮目。年末年始、不測の事態を避ける上で出遅れたサンタがギフトを持って回っている。一例が■■■■■■(****)。2535円(+1.08%)で引けた。殊勝なもので、同業の■■■■(****)が5780円(+1.05%)で鼻の差。世界の半導体不足がヘリウム争奪につながり、12月早々ディズニーランドを風船販売休止に追い込んだ。来年ヘリウムの高騰が見込まれ29日お年玉銘柄に決めたばかり。前回休止した12~14年を踏まえ1~2年先8割高。その後の高値4・5倍まで言及した。仮初めにも1万円を超える。
日経平均先物によると、29日大証ミニ2万8840円(+0.03%)に対しラージ同、シカゴ円建て8835円。現物より72円安い。ダウ先物3万6288ドル(+0.02% )。同101ドル安い。VIX恐怖指数17.73(+0.28%)、WTI原油先物75.63(-0.46%)。金先物1795(-0.84%)。腫れ物にさわる地合いだ。
29日の日経平均162円安。大引け2万8906円。TOPIX1998(-6)。東証一部の出来高8億5200万株、売買代金2兆0300億円。10年債0.055%(-0.005)。米10年債1.495%(+0.014)。マザーズ指数の引け997.82(+0.79%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。■■■■■■■(****)が比較的確り。来年度から国の科研費が従来の10倍。ゲノムシーケンサ受注拡大が見込まれる。これもサンタの出遅れギフトだ。(了凡)