半年か1年先楽しみ ダウ4万ドルに日経平均4万円も (2021.12.10)
3日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。買い戻しが一巡した。米主要3指数続伸を受け前場もみ合い、後場メジャーSQ・米CPI発表を控え模様眺め。安値引けだ。オミクロン懸念後退にひきかえ、恒大処理棚上げが腑に落ちない。8日NYにネガティブな反応なく、9日上海総合3673(+0.98%)、香港ハンセンも24,254(+1.07%)と確り。日経新聞も何故動揺しないか首をひねっている。ブルームバーグによると、債務再編に共産党が主導権を握り、制御不能な破綻という悪夢のシナリオに蓋をした。利払いが期限切れでも債務再編期待を残すスキーム。それも社会の安定が優先され、必要なら機関投資家に損失負担を迫る「ベイルイン」(救済費用も株主責任)を行使する内容。海航集団が工程表の一例。2020年2月、海南省が政府主導の作業グループを設け同社を事実上管理下。1年後、裁判所主導の再編に入った。21年9月、創業者がCEOと共に具体的な容疑不明で拘束されている。リーマン危機に及ばず、中長期後遺症が尾を引く見通し。一帯一路大半の案件がストップ。貸しはがしも伝えられる。HSBC(香港上海銀行)が深く食い込んでいる模様で、ドイツ銀と並び泣きっ面にハチ。もがくほど身動きが取れなくなる。中国で「2035年に台湾へ行こう」という歌が大流行。福建省と台湾を高速鉄道で結ぶ計画を進めている。今後中止や返済遅延など下方修正。国内政治のほか経済、外交に大きな波紋が予想される。21年7月、中国共産党100周年で頭打ち。来年11月の共産党大会でWトップ。米国も中間選まで。23年から本格的な動乱が始まると述べた。10日メジャーSQ・米CPI発表も先行指標。日本は相対的に貯蓄過多。駆け込み寺でいいポジションにある。百歩譲り出遅れに限る。米国の時価総額GDPの280%に対し日本同140%。日経平均連結ベースPER13.85倍(8日現在)。来年OECD加盟国で唯一日本の経済見通し1.3%上昇修正。しかも、待機資金20兆円と財投支援55.7兆円つきだ。半年か1年先、コロナ終焉となれば内需爆発。米CPI6.2%(10月)を上回る公算もある。津々浦々祭が復活する。京都で祇園祭再開なら本物。ダウ4万ドルに日経平均4万円も考えられる。暴落などあり得ない。30年横になった分、縦に立つのが先だ。
日経平均先物によると、9日大証ミニ2万8620円(-0.21%)に対しラージ8630円、シカゴ円建て8625円。現物より100円安い。ダウ先物3万5632ドル(-0.32%)。同123ドル安い。VIX恐怖指数20.50(-6.35%)、WTI原油先物71.89(-0.65%)。金先物1781(-0.22%)、ビットコイン円5,602,238(-2.44%)。可も不可もない。
9日の日経平均135円安。大引け2万8725円。TOPIX1990(-11)。東証一部の出来高9億8400万株、売買代金2兆3100億円。値上がり735(値下がり1362)。10年債0.045%変わらず。米10年債1.493%(-0.020)。マザーズ指数の引け1054.52(-0.76%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。半年か1年先楽しみだ。(了凡)