証券ビュー

アンコール伊勢町

百歩譲り出遅れに限る 米国の時価総額GDPの280% (2021.12.08)

 反発。日経平均中陽線の引け。5日移動平均線2万8020円を上回った。ダウ646ドル高を受けたもので、5日米政権主席医療顧問がオミクロンに言及。重症化の影響をさほどでない旨伝えた。世界の株が急落した11月26日、1時間足のドル円チャートによると、日本時間午前8時正反対のドル売り。オミクロンが流れて数時間後売りが売りを呼び総崩れ。月替わり買い戻しで持ち直したという。オミクロン感染拡大とFRBの緩和縮小が重なった上、14~15日FOMCを控え報道管制で混乱に拍車。直近、ダウ連続4週下落。1747ドル(4.8%)振っただけに急反発。アリババまで買われ■■■■■■■(****)が息を吹き返した。200日線2万8909円が上値の目安という。中国恒大も7日社債の利払いを確認できずデフォルト同然。2019年12月から翌年2月にかけて三尊天井をつくり3月急落した場面に近い。世界の株が史上最高か同等の水準にあり、債券利回り最低とあって年金ファンドや大学基金、慈善団体などリスクオン。危険な兆候もうかがえる。リスクが過去最大のためだ。米国の時価総額がGDPの280%に達し、ドットコムバブルの190%を47%上回っているほか、米家計の金融資産で株の構成比50%と過去最高。中央銀行が買い入れた株と債券世界で30兆ドルといわれ、インフレ懸念のさなかに利上げを抑え、資産価格を支援するなど至難の業だ。一方、中国経済が急ブレーキ。GDPに占める輸出の割合が2010年以前35%強から現在20%弱にダウン。人口減少と高齢化により中長期調整が避けられない。11月30日、英対外情報機関の某長官講演が面白い。北京は欧米の弱点に関する自国のプロパガンダを信じ込み、ワシントンの決意を過小評価。自信過剰による誤算リスクが現実のものになった。さらに、現状を地獄の1丁目。世界が一緒になって倒れることはないと辛辣な所見が多い。日本は百歩譲り出遅れに限る。敗戦で去勢され消去法で復活する。来年金融系に試練と危うさがあり、金徳を積むのが唯一の方法という。新政権は世界の流れについていけず、変えたいのに変わらない状態が続くという。
 日経平均先物によると、7日大証ミニ2万8610円(+0.33%)に対しラージ同、シカゴ円建て8605円。現物より149円高い。ダウ先物3万5571ドル(+1.02%)。同344ドル高い。VIX恐怖指数23.83(-22.30%)、WTI原油先物71.59(+3.02%)。金先物1782(+0.15%)、ビットコイン円5,838,000(+1.60%)。戻りを試すとみられる。
 7日の日経平均528円高。大引け2万8455円。TOPIX1989(+42)。東証一部の出来高12億9100万株、売買代金3兆1100億円。値上がり2110(値下がり58)。上海総合が3595(+0.16%)で引けた。香港ハンセン指数23,983(+2.72%)。マザーズ指数の引け1039.90(+3.07%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。7日企業レポートで紹介した■■■■■■■■(****)が確り。トヨタグループが4割占め日立や富士通、ヤマト運輸などDXの得意先。23~24年全開だ。百歩譲り出遅れに限る。(了凡)