金利上昇を織り込む 米中痛み分け4万円相場視野に (2021.11.12)
5日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。後場伸び悩んだ。10日米主要3指数続落を受けたもので、12日MSCI指数入れ替えとSQを控え模様眺め。恒大のドル建て3本利払い履行が伝えられ胸を撫で下ろした。10月の米CPI(消費者物価指数)6.2%上昇が主因。9月0.4%から0.9%跳ね上がり1990年以来最大の伸び。5%以上が5ヵ月連続続いた。同卸売物価8.6%上昇と実質賃金0.5%減少も気になる。市場は来年6月までテーパリング(緩和縮小)と2回利上げを織り込んだという。日銀が発表した10月の企業物価指数8.1%上昇と同列だ。エネルギーや素材高騰に円安など40年ぶり高い伸び。8月に中国の不動産バブルが崩壊し9月から電力危機とあって米中痛み分け。米国経済はとっくにコロナ前の水準を取り戻した。にも拘らず、バイデン氏が4兆ドルの救済策に1.9兆ドル追加。需要拡大が目的という。しかし、失業給付が労働意欲の後退となり過去10年最悪の人手不足。空回りしている。エネルギー供給も、OPECプラスに増産を求め米国の掘削業者を廃業に追い込む政策に批判が多い。FRBがテーパリングを発表しながらバランスシート拡大。ゼロ金利にこだわっているのも問題がある。バイデン氏は提出したインフラ法案が供給不足を解決するというが、予算の大半2024年まで執行できないのが現状。早ければ12月3日、米連邦予算債務上限引き上げにかけて調整が予想され再び債券安。株もフルイにかかる。19日(金)満月売り、12月3日(同)新月買いと出ている。1日の窓埋めに50円残し反発。物足りないが、5日移動平均線2万9357円を抜くとひと相場ある。一目均衡表の雲上限でかしこまり、25日線2万8939円の上り勾配よし。来年前半日本が金城湯池とみられ4万円相場の胸騒ぎ。待機資産20兆円を口火にコロナ明けを打診するものだ。バブル当時をしのぐ活況も考えられる。10年後の初動に相当し、■■■■■■(****)が嚆矢というわけだ。
日経平均先物によると、11日大証ミニ2万9365円(+0.22%)に対しラージ9220円、シカゴ円建て9365円。現物より87円高い。ダウ先物3万6027ドル(+0.10%)。同52ドル安い。VIX恐怖指数17.98(+1.12%)、WTI原油先物80.83(-0.63%)。金先物1851(+0.88%)、ビットコイン円7,440,178(+0.54%)。心持ち締まって見える。
11日の日経平均171円高。大引け2万9277円。TOPIX2014(+6)。東証一部の出来高11億9000万株、売買代金2兆4800億円。値上がり860(値上がり1233)。10年債0.065%(+0.010)。米10年債1.557%(+0.116)。上海総合が3532(+1.15%)で引けた。香港ハンセン25,247(+1.01%)。不動産セクターが急伸している。マザーズ指数の引け1113.17(-0.40%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。前日米主要3指数が続落し、来年6月までテーパリングと2回利上げを織り込んだ。月足によると、8月に始まり来年5月4万円が視野に入る。歴史に残る相場だ。(了凡)