日本だけ残るという相場 夏場から英米資本主義最終段階 (2012.03.28)
玉突きの上げ。前週初押し後買い戻しが入った。欧米株高によるもので円安も手掛かり。FRB議長の踏み込んだ金融緩和発言とドイツ首相のファイアウォール強化支持声明によるもの。配当・権利つき最終日とあって便乗の印象もある。出来高、売買代金が盛り上がりに欠けるためで、落ち後も他力本願。見切り発車と考えられる。同議長・首相発言ともにリップサービス。手形を切ったからといって落ちると限らない。27日述べたように、19日明らかになったアップルの株主還元3・7兆円が大筋調整のシグナル。4、5月踊り場とも受け取れる。もっとも、日本の株と不動産は日銀が金融緩和を表明した2月14日から新局面。昨年震災、円高、タイ洪水にも見舞われ、リバウンドが始まったばかり。30日まで初動と考えられる。このため4、5月乃至6、7月売り方が踏むと買い方も投げが予想されクライマックス。夏場以降来年にかけて過剰緩和の副作用に備えるところ。株高をよしとしても輸入インフレに伴い必需品高騰をもたらすのが厄介である。欧米が紙幣を無制限に供給。株や金・原油先物など再びバブルの応酬。日本はどこまでいっても消去法。欧米や中国、インドとも一線を画した展開。夏場までいくとわかる。先物の空中戦が一巡すると日本でもインフレヘッジ。消費税引き上げを見越して■■■■■(****)、■■■(****)が上がる。そういえば、■■■(****)12万4700円、■■■■(****)2460円、■■■■(****)233円など癌ワクチン関連堅調。■■■■■■■(****)182円、■■■■(****)も180円で引けじり高。予想される実需を先取りし始めた。■■■■(****)339円、■■■■■(****)415円など庭先の相場。取り組みがよく4、5月本格的な踏みも考えられる。バブル崩壊後20年デフレ、ニクソンショックから40年円高。逆回転の反動も大きい。IT、サブプライム、中央銀行バブルで20年「好況」をつくり出した欧米が、さらに「好況」を維持できるかどうか見もの。日本は耐えに耐え、凌いだ挙げ句にリーマンショック、震災、原発事故など御負けつき。年明けから底力で蘇った。今年と来年、震災とタイ洪水の復興でリバウンド本格化。外資が日本の株と不動産を狙っている。
日経平均は236円高。後場一段高となり1万0255円の高値引け。出来高22億6600万株、売買代金1兆4100億円。震災当日1万0254円、3月19日の戻り高値1万0141円を抜いて1年ぶりに高値をつけた。28日の配当・権利落ち分87円。前日埋めたといってよく、30日か来週明け二の矢と述べたCPIが新たな手掛かり。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)も圧倒的な株不足で4、5月面白い。昨年3月から暮れまで調整しただけに意外な高値を呼びそうだ。27日の相場を包括すると、日本が消去法で唯一先進国にとどまるというもの。むしろ、3.11の震災をきっかけに求心力を取り戻し、今年2月日銀のデフレ解消宣言をステップに思考停止状態から抜け出した。以前述べたが、風水では日本復活に神戸・東日本の震災が不可分という。復活といえば輸出産業だが、貧困や欠乏が解消された社会で、人間が果たして幸福を実感できるかどうか不明という。夏場から英米資本主義の最終局面。日本だけ残るという相場である。(了凡)