証券ビュー

アンコール伊勢町

先物売り現物買い続く 応仁の乱現代版が世界レベルに (2021.10.29)

 続落。日経平均小陰線の引け。事なきを得た。27日ダウ266ドル安をはじめ28日上海総合3518(-1.23%)、香港ハンセン25,555(-0.28%)に明らか。台湾加権17,041(-0.19%)然り。大引けTOPIX算出に伴う浮動株比率の定期見直しにより東証一部の出来高22億1200万株、売買代金5兆0600億円に膨らんだ。前日先物急落で米中関係悪化に気をもんだが、世界中混乱が定着し焦点が定まらない。28日大商いを含め外資の先物売り現物買いが続いている模様。米10年債が11月2~3日FOMCを見越し1.51%をつける一方、中国の不動産ディベロッパー3分の1が資金逼迫。今後5四半期延べ9兆5000億円の返済期限到来。このうち恒大が来年6月まで4兆2000億円占め、29日に9月棚上げした利払いと11月11日さらに3件締め切りを控え連鎖反応も伝えられる。財務諸表がなく不良債権の概念も曖昧で簿外取引が横行。北京五輪(2022年2月4~20日)を目くらましに蓋をして乗り切る構えだ。米国の場合、利上げによるスタグフレーションにEPA(環境保護庁)のメタン排出を巡る規制がブレーキ。米主要3指数が素高値圏だけに高所恐怖症がつきまとう。GAFAMが一例。前日発表されたアルファベット(グーグルの親会社)の7~9月期連結最高。売上高7兆4000億円、純利益2兆1000億円と荒稼ぎ。マイクロソフトも同5兆1000億円に対し2兆3000億円計上。前者のPER66倍。後者も39倍で平均50年先の需要を織り込んでいる。僅か5社で主要3指数を持ち上げシェア拡大。中国の不動産バブル崩壊と同様行き詰まるのも時間の問題だ。世界が中長期少子高齢化。需要が頭打ちになると供給過剰になり、カネや武力で解決を望めない。地についた守りに重心が移り女性の時代。男性は用心棒に成り下がる。仮初にも市場を通じて限界が見えた。今、来週総選挙で日本の運命が決まり、来年7月参院選で10年先の初動もわかる。応仁の乱(1467~77)で足利義政の後継争いを発端に全国の守護大名が対立し11年揉めにもめた時代に似ている。当時、日野富子(1440~96)が渦中の人物。太平記で将軍や武士たちの限界が描かれ戦国時代に突入。今日、現代版が世界レベルになった。外資は先物売り現物買いで日本株に狙いを定めた。来年、寅の往って来い。千里行って千里帰る。10月末から11月上旬肝腎なところだ。
 日経平均先物によると、28日大証ミニ2万8825円(+0.21%)に対しラージ8820円、シカゴ円建て8825円。現物より10円高い。ダウ先物3万5476ドル(+0.25%)。同15ドル安い。VIX恐怖指数16.57(+3.69%)、WTI原油先物81.17(-1.80%)。金先物1802(+0.23%)、ビットコイン円6,932,682(+4.09%)。金先物とビットコインがいち早く切り返した。■■■■■■(****)が決算発表。ブロックチェーンでESG情報を開示するという。
 28日の日経平均278円安。大引け2万8820円。TOPIX1999(-14)。値上がり951(値下がり1143)。10年債0.090%(-0.005)。米10年債1.545%(-0.005)。マザーズ指数の引け1118.97(+0.81%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。外資の先物売り現物買いが続く。(了凡)