この儘無事なら大丈夫 米中相手にどうつき合うか学ぶ時 (2021.10.14)
続落。日経平均小陽線の引け。5日移動平均線2万8119円を上回った。75日線2万8527円が関門。小動きが続きそうだ。12日米主要3指数3日連続安によるもので、13日米CPI(9月)やFOMC議事録要旨のほか金融大手の決算発表待ち。IMFが発表した世界経済見通しで主要国軒並み下振れ。アップルが半導体不足を理由に生産調整も伝えられ米10年債1.56%。インフレ・金利先高懸念がついて離れない。日本は主要国唯一デフレで、首相の「新資本主義」(所得再分配)に戸惑い。8月末から新政権絡みの12連騰が往って来い。米債務上限と中国恒大問題に視界を遮られた。巻き戻しが一巡しても手詰まり。コロナ感染者数がゼロ近くまで落ち込み、緊急事態が解除されてもマスクを着用しているような地合い。この儘無事なら大丈夫だ。国内に米中のような喫緊の課題がなく、明けても暮れても総選挙。来年7月参院選まで長丁場。この間、待機資金20兆円や経済対策数十兆円を呼び水に好景気が見込まれる。前日、戦後最大のチャンスと述べた。8月末口火を切り10月第2幕。18日を境に外資が市場を席巻する見立てだ。G20(10月30~31日・ローマ)で中国が恒大問題、11月後半に米国も債務法案与野党折り合う運びという。今年収まってもぶり返し来年消耗戦本格化。お金の切れ目が縁の切れ目。米中どちらが残るか興味深い。われわれも人生の岐路に直面するわけで10年先の初動に匹敵する。米国の場合2026年がピークといわれ、2008年の金融危機から始まった最終ラウンド。弱いリーダーが国難をもたらす場面。ピーク後、国難が英雄を生み、英雄が平和、平和が弱いリーダーを生むという。20~25年周期でアメリカのサイクル80年。トランプ氏の参謀だったバノン氏が信奉者で、米国は過去2回最終ラウンドだった南北戦争と第2次大戦で生まれ変わった。今回中国を倒し新しい時代を切り開くという。日本は敗戦体験から覇権と一線を画した国。負けたことがない米国と勝ったことがない中国を相手にどうつき合うか学ぶ時がきた。
日経平均先物によると、13日大証ミニ2万8240円(+0.29%)に対しラージ同、シカゴ円建て同。現物より125円高い。ダウ先物3万4281ドル(+0.06%)。同97ドル安い。VIX恐怖指数19.42(-2.90%)、WTI原油先物80.19(-0.56%)。金先物1773(+0.82%)、ビットコイン円6,201,755(-2.50%)。ポジション調整が続いている。
13日の日経平均90円安。大引け2万8140円。TOPIX1973(-8)。東証一部の出来高11億1100万株、売買代金2兆4000億円。値上がり608(値下がり1491)。10年債0.085%(-0.005)。米10年債1.563%(-0.009)。上海総合が3561(+0.42%)で引けた。マザーズ指数の引け1090.13(-0.90%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。熊本の半導体新工場が出色で、経済安保にちなみ■■■■(****)を買い増し。日経平均4万円に欠かせない。ゴールドマンが株と債券安も同時に起きる最近の相場に不安をもらしている。(了凡)