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アンコール伊勢町

最後の拠りどころに 消去法で日本が現実的な選択肢 (2021.09.30)

 大幅安。日経平均小陰線の引け。切り返す公算が大きい。前日ダウ569ドル安に米10年債一時1.56%を織り込み、岸田氏(64)が自民党新総裁に選ばれたため。引け後先物が急反発している。党員より議員票によるもので、世論と裏腹に消去法で既得権を確保。中立・調整型の人物が前政権を引き継いだ。失敗しない代わり成功も期待薄で組閣が新たな手掛かり。立候補した四氏連携のもと総選挙、来年の参院選を乗り切る見通し。572円窓を空けて下放れただけに、一時25日移動平均線2万9405円を下回ったが、引け上回り中長期問題ない。目先でも5日線2万9971円を抜くと勝手に動き出す。米国の債務上限対応が遅れ10月18日以降政府資金払底に追い込まれるほか、中国も恒大の債務問題と電力不足が足枷。世界レベルで米金利上昇に伴う持ち高調整を迫られた。日本は緊急事態とまん延防止が9月末まで続きデフレの儘。10月から解除とあって景気回復目前。待機資金20兆円とあって空・陸運や旅行、外食、百貨店など活気を取り戻す見込み。任期満了(10月21日)により総選挙が11月にずれ込む公算もあり株高と連動。岸田氏さえ数十兆円規模の経済対策を打ち出し株安になる道理が見当たらない。来年2月に8月安値の期日を迎え、日本が最後の拠りどころになりかけている。ちなみに、モルガン・スタンレーが■■■■(****)のレーティングを3700円から4400円に引き上げ。一段とスケールアップした。外資は下に振ってから上げるのが常。29日落ち分182円を加味して最大673円下に振ったが、自律反発、半値・全値戻し、倍返しなど10~11月次第。日本株の独歩高が見込まれる。
 日経平均先物によると、29日大証ミニ2万9800円に対しラージ同、シカゴ円建て9810円。現物より266円高い。ダウ先物3万4372ドル。同72ドル高い。VIX恐怖指数21.77(+16.04%)、WTI原油先物74.92(-0.53%)。金先物1745(+0.48%)、ビットコイン円4,730,000(+3.30%)。リバウンドが始まった。29日上海総合が3563(-1.83%)にひきかえ、香港ハンセン24,672(+0.70%)とまちまち。中国は国慶節で10月1日から7連休だ。
 29日の日経平均639円安。大引け2万9544円。TOPIX2038(-43)。東証一部の出来高16億0200万株、売買代金3兆8500億円。値上がり336(値下がり1768)。10年債0.065%(-0.005)。米10年債1.499%(-0.045)。マザーズ指数の引け1120.44(-0.61%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。世界をリードする国が後退し、消去法で日本が現実的な選択肢になった。10月1日から関係分の■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)が日経平均に採用され指数も跳ね上がる見込み。新政権や企業業績、緊急事態解除など10年先の初動だ。悪いことばかり続かない。錦秋の時を迎える。(了凡)