五輪後めいめい出番 調整か転機か再び財政の崖近づく (2021.07.21)
5日連続安。日経平均小陰線の引け。一時5月安値2万7385円を下回った。米国の景気ピークアウト、五輪後株安を巡るもので、19日ダウ一時946ドル安。米10年債1.17%(前週末1.29%)。米国債に買いが殺到し調整か転機か不明になった。7月株から債券にシフト。後半景気頭打ちを見越した動き。投げによるものでない。16日、バンカメが2021年の米GDPを7.0%から6.5%に引き下げた。ウォール街で二進一退という。虫のいい話で、FRBの資金供給を4兆ドルから8兆ドルにした矢先、タニマチ筋の余裕。リーマン危機(2008年)で泡を食って1兆ドルから2兆ドルに引き上げ、持ち直した挙げ句したい放題。運用難に差し掛かった。後半4連休、来週決算発表が本格化するため天下分け目。23日、五輪のファンファーレが目くらましだ。■■■■■■■(****)が関連CMを見送り、社長ら関係者の開会式欠席を表明。「いろんなことが理解されない五輪になりつつある」という。19日ダウの下げが大きい割に全面安を免れ、S&Pやナスダックが踏みとどまった。米中がデフレの一歩手前でもがき、日本は30年デフレに免疫ができた。7~9月期踏ん張りどころ。昨年1月から今年4月まで預貯金約45兆円増加も支援材料だ。20日入手した情報によると、米国の消費者がパンデミックを受けて貯め込んだ2.5兆ドルを支出に回すため世界の景気回復に貢献するというが、過去のパターンを見るとそうでもない。過剰貯蓄が取り崩され消費ブームをもたらしたのは、経済が不安定になり戦争に負けたり自国通貨の価値がゼロになることを懸念した場合に限られる。第2次大戦下の配給制当時、米国が戦争に勝ったため、国民はお金を使いまくることなく過剰貯蓄を何年も取り崩さなかった。現在も似ており、これまで3分の1使っただけで残りを貯蓄や借金返済に回している。デルタ拡大から一層慎重になった。米国は再び「財政の崖」に近づき、数ヵ月後政府支出が急に落ち込むことも自明。米中エンジントラブルが伝えられ、市場がインフレの有無を巡り調整か転機か乱高下。消費の回復が一様でなく一時的に終わる公算もあるという。
日経平均先物によると、20日大証ミニ2万7400円(-0.02%)に対しラージ同、シカゴ円建て7385円。現物と肩を並べる水準。ダウ先物3万3982ドル(+0.45%)。現物より約30ドル高い。VIX恐怖指数21.69(+17.56%)、WTI原油先物66.27(-0.12%)。金先物1816(+0.46%)、ビットコイ円3,243,372(-3.97%)。21日買い戻しも考えられる。
20日の日経平均264円安。大引け2万7388円。TOPIX1888(-18)。東証一部の出来高10億8600万株、売買代金2兆3900億円。値上がり441(値下がり1656)。10年債0.005%(-0.010)。米10年債1.165%(-0.034)上海総合が3536(-0.07%)で引けた。マザーズ指数の引け1128.70(-0.73%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■■■■■(****)も気になるところだ。日本の場合、アビガンとイベルメクチン投入なしにデルタ拡大が収まらない。ビットコインが2050年までにグローバル金融の主役。25年末にかけ31万8417ドルとの試算もある。五輪後、通貨発行権を握った胴元も池の中の鯨。めいめい出番がやってくる。(了凡)