証券ビュー

アンコール伊勢町

三段上げつくり彼岸底   残るのは消去法で日本だけ (2012.03.24)

節分から持ち越した彼岸底。23日寄り1280万株売り越した外資が仕掛け人。日経平均は年明け三角もち合いを放れ、文句なしの三段上げをつくった。16日まで10週連続陽線。バブル相場の登竜門1987年2~6月に連続17本引いて以来。当時もいくらか参考になる。日経平均は6月17日2万5929円を高値に7月22日2万2702円まで押し、10月14日2万6646円に切り返した。直後NYのブラックマンデーを受けて11月11日2万1036円に暴落。2年後3万8915円の史上最高値をつけている。4、5月乃至6、7月「相似」の部分もありそうだ。円ドルで見ると、昨年10月75円と今年2月76円を踏まえ40年円高にピリオド。2月14日追加緩和を発表した日銀のデフレ脱却宣言を境に円安株高になった。例年春分のリパトリ(外貨建て資産売り・円買い)が寒の戻り。30日総務省が発表する2月のCPIから1%インフレを蒸し返すとみられる。このため、彼岸底明け高い。23日述べた信用倍率1倍割れの主力中心に巻き返し。4、5月踏み上げが予想される。もっとも手掛かり難。永田町と霞が関が使い物にならず、民間レベルの自助努力に委ねられているのが現状。懸案だった三菱航空機のMRJ初飛行が4~6月より遅れ、納入も2014年1~3月に間に合わないという。しかし、出番がやってくる。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)のほか■■■(****)も航空機関連受注に意欲。それぞれ一皮むけるはずだ。1~3月初動といえば、■■■(****)のスケールも見上げたもの。★★★102(膵臓A)の製造承認が見送られ2月28日19万2700円を高値に調整しているもので、4月から■■■■(****)と共同開発の★★★‐C★1・101(膵臓B)の治験本格化。早々当確といわれるだけに第2、3波も予想される。このほか国内外多数の大手医薬品メーカーと共同でテーラーメイドペプチドワクチン治験中。年内か来年にも京コンピュータによる世界初の癌治療用ワクチンが製造承認される見通し。現在週一回の注射で1クール6回投与58万円(初回血液検査込み)、2クール6回投与50万円が目安という。末期癌に対するもので副作用ほとんどなし。ワクチンの費用を研究費から捻出し、患者負担なしの例もあるようだ。各癌種に対し8~9割適合するペプチドが見つかるといわれ成功例も多い。■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など三角もち合い放れ。来年にかけてチューリップならぬワクチンバブルも考えられる。

日経平均は115円安。1万0011円の引け。出来高17億5900万株、売買代金1兆1600億円。前後場通じて見送られた。ギリシャ債務問題の新たな情報を入手した。ユーロ加盟の際粉飾決算に手を貸したゴールドマンが、今日まで吸血鬼のように延べ1000億円以上ギリシャから手数料を取り続けているという。この種の手口はオリンパスやAIJにも見られるが、桁が違うだけに欧米の不良債権底なし。ちなみに、米国のファニーメイとフレディを政府丸抱え。棚上げしたままだ。欧米の景気回復などあり得ない。中央銀行の大型金融緩和と政府の財政出動による資金じゃぶじゃぶ供給が関の山。危機の本格化、全面化を先送りした時間稼ぎ。次の危機はより深刻と述べた。欧米は夏場以降、来年にかけて現在の生活を維持できなくなる。残るのは消去法で日本だけだ。(了凡)